脳炎とは?/症状
脳それ自体に炎症を起こす感染症で大多数がウイルスによって起こります。脳炎を発症した場合の死亡率は20〜40%で、幼少児や老人では死亡の危険は大きく、後遺症は生存者の45〜70%に残り、小児では特に重度の障害を残すことが多いといわれています。
多くは頭痛、発熱により発症する。時に食欲不振、嘔気・嘔吐や小児では腹痛、下痢などの消化器症状を初発症状とする例もある。感染が進行するとさらに高熱(39〜40°C)となり、項部硬直、筋硬直など髄膜刺激症状が顕著になる。さらに重症例では意識障害、痙攣、昏睡がみられるようになり、ついには死に至ります。
原因/治療法・予防
脳炎の原因となるアルボウイルスは世界のそれぞれ特定の地域に分布するカやダニにより媒介され、一定の生態条件のもとで脳炎の流行を起こす。日本脳炎はコガタアカイエカという蚊が持っているウイルスに人が伝染することで発病する伝染病です。
主に薬物療法が行われます。早期に薬物療法で治療を行えば、後遺症を残す可能性は低くなります。単純ヘルペス脳炎に対しては、早期に抗ウイルス剤の投与が行われます。しかし、日本脳炎をはじめ、ヘルペス以外のウイルス性脳炎の場合は現在のところ有効な治療薬がないため、副腎皮質ホルモン剤、抗けいれん剤、向精神薬などによる対処療法が中心となります。
予防としては、風邪を引いた症状に近いのでわかりにくい場合がありますが、いつもの風邪と違う感じがしたら早めに病院で見てもらいましょう。
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