食中毒とは?/症状
原因が多いですが大部分は細菌性のものです。
細菌やその毒素、自然毒、化学物質など人体に有害なものが食品に混入したり、食品と誤認されて摂取されて起こる病気を総称して、食中毒と言います。ただし、食品を媒体とする病気でも、赤痢やコレラのような伝染力の強い感染症や回虫や冬虫などの寄生虫病、または食品自体による食物アレルギーなどは、食中毒に含めません。各食中毒の症状としては、腸炎ビブリオ食中毒は嘔吐、腹痛、下痢、軽い発熱などがおこります。特徴は腹痛で、上腹部が痛むことです。カンピロバクター食中毒は発熱で始まり数時間から2日ぐらい遅れて下痢がおこります下痢は1日数回から十数回で水便あるいは血液と粘液の混じった便が出ます。サルモネラ食中毒は潜伏期間10から20時間の後発熱、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が現れますが、下痢を主とすることもあります。ふつう1週間ぐらいで回復しますが、重症の場合はショック状態になることもあります。ブドウ球菌食中毒は急に2から3回の、強い上腹部の痛みで始まり、やや遅れて水のような下痢が2、3回あるのが普通ですが下痢のないこともあります。ただし、時には嘔吐と下痢が激しく血便になったり、脱水状態で血圧が低下し、顔や手足が青白くなることもあります。ボツリヌス食中毒は摂取してから発病まで早いものは4から5時間、平均では12から20時間です。初症状は倦怠感とともに腹部膨満感、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が現れ、ついて神経・筋肉の麻痺症状がおこります。まず、目の麻痺症状であるまぶたが開かなくなる、ものが二重に見える、視力の低下などが現れ、発語障害、飲み込み困難、呼吸困難などがおこり多くは1週間前後で死亡します。
原因/治療法・予防
原因別の食中毒の発生頻度は、各種の細菌の感染によって起こる食中毒が大部分を占め、フグや毒キノコなどの動物性・植物性の自然毒による食中毒、農薬や有機水銀などの化学物質による食中毒の発生は稀です。細菌による食中毒は、発病の形式によって感染型食中毒と毒素型食中毒に分類されます。しかし病原菌が判明すれば、その名前を冠して、サルモネラ食中毒、ブドウ球菌食中毒などと呼ばれます。
腸炎ビブリオ食中毒の治療は点滴静脈注射とともに化学療法剤が用いられ、普通は5から6日で治りますが、高齢者は嘔吐や下痢のため、脱水症状や急性循環不全を起こし、重症になることがあります。カンピロバクター食中毒の治療は、マクロライド系の抗生物質や化学療法のノルフウサシリンが用いられます。サルモネラ食中毒の治療は、症状に応じて、点滴静脈注射や抗生物質で治療します。症状が回復して治った様になっても、排菌が長期にわたることが多くて困る病気です。ブドウ球菌食中毒の治療は、軽症で、治療要しない程度のことが多いのですが、症状が強い場合は食物が入りに残っている時期であればはかせたり、胃の洗浄します。それより遅い時期ならば、下剤を用いてを用いて毒素の排泄を図り、脱水症状に対して点滴静脈注射で輸血療法します。発熱があれば抗生物質も用います。
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