風邪◆症状

風邪は感冒ともいい、鼻、喉、気管支などの粘膜に、いろいろの原因で急性の現象が起こる病気の総称です。

---

風邪という病名は、風邪症候群という呼吸器系の病気の総称で、その症状は似ていますが、侵された部位や原因によって特徴があるほか、年齢やその人の抵抗力によっても症状に差異があります。

風邪を原因としては、いろいろなウイルスや細菌類の感染、寒冷やほこりなどの刺激、体温の不均衡、アレルギーなどが挙げられます。しかし、これらの一つだけを原因とする風邪は少なく、風邪の大部分は、寒冷やほこりの刺激、体温の分布の不均衡などが誘因になり、ウイルスが感染して生じた伝染病です。

---

細菌感染による扁桃炎や、最近の混合感染には抗生物質が有効ですが、大部分を占めるウィルス性感染による風邪には抗生物質は無効です。抗ウィルス剤も開発されていますが、まだ、効果が高いといいません。風邪は初期のうちに早く床について安静文章を最後にしていることが第一です。症状に応じて市販の風邪薬を用いることはいろいろですが、これらは症状を一時的に軽減するだけですから、養生をおろそかにしてはいけません。風邪は万病の元と言われるとおり、風邪から重い肺炎中耳炎腎炎急性副鼻腔炎などを起こしやすい物ですから、長引く傾向があったり、熱の高い場合は石の治療を受けるべきです。