高血圧症とは?/症状
高血圧とは最高血圧が140以上最低血圧が90以上の場合を言います。昔は160以上95以上だったのですが最近はより低い値から高血圧と定義するようになりました。
高血圧の人で症状が何もない場合がいくらもあります。症状が出てくる場合は、高血圧の初期の場合や病気が非常に進行した場合などでだいたい慢性の経過を取っている間ではあまり症状が出ないのが普通です。自覚症状は内蔵の侵され方によって違います。例えば高血圧がある一定の期間続くと、内蔵の血管に動脈硬化を起って来ます。動脈硬化のおこり方は、脳、心臓、腎臓などによって症状が違います。脳の症状としては、頭痛、頭が重い、耳鳴り、肩こり、めまい、手足のしびれ感などです。また、眼底出血を起こして物がよく見えなくなったり視力の低下が見られます。心臓の症状としては高血圧が数年続くと、心臓は大きくなり心肥大がおこります。はじめは少しも自覚症状がありませんが、心臓に異常が起こると脈の乱れ、息切れ、動悸、心臓の圧迫感などがおこります。腎臓の症状としては、尿にたんぱくが出るようになり、腎臓の働きが低下してくると、夜間に尿の回数が多くなり、尿の色も水のように薄くなりますまたは足にむくみが起こることもあります。このほか、消火器の症状として便秘をしやすくなります。
原因/治療法・予防
原因不明の高血圧は、本態性高血圧あるいは原発性高血圧と呼ばれています。原因の明らかな高血圧は、二次性高血圧と呼ばれます高血圧の85〜90%は本態性高血圧です。心臓と血管に生じたいくつかの変化が組み合わさって、血圧を上昇させると考えられます。食塩の採りすぎ、加齢による血管の老化、ストレス、過労、運動不足、肥満、そして遺伝的要因などが危険因子として挙げられています。
高血圧の人の大多数は、一生涯血圧が高い状態を続ける場合が多いので血圧を高めないように、日常生活の中に養生法を取り入れていくとか特に大切です。
①ストレスや精神的緊張を除く
②過労にならないようにする
③十分に睡眠をとる
④寒さに対する対策を十分にとる
⑤食べ過ぎ、塩分の取り過ぎ、太りすぎに注意する
などが挙げられます。
特に食事は、塩分を取り過ぎないこと、食べ過ぎて太らないように注意することが必要です。いずれも血圧をあげるからです。食塩の量は高血圧の程度によって違いますが、働きながら治療をしている軽症の人は、1日6グラムから8グラム、入院が必要な中程度の人重症の人は、1日5グラム以下に制限します。塩分の多い漬物、梅干し、佃煮、みそ汁などはできるだけ摂取を控えるとともに、カリウムの多い野菜、果物をとることが必要です。高血圧は痩せた人よりも太った人に多く、太りすぎは血圧をあげる傾向になるので、できるだけ太りすぎないように、従って食べ過ぎないように注意することが大切です。本能性高血圧症の原因は十分に明らかにされてわいませんが、治療の上では高い血圧を下げるのが最も大切なことです。高血圧の治療は、一生続けなければいきません。降圧剤でうまく血圧をコントロールすれば、長生きすることも可能です。
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