動脈硬化症とは?/症状
動脈硬化という現象は今までは年をとるにつれて、必然的に起こってくる血管の老化現象と考えられていました。しかし最近は老化現象ではなく、若い人にもみられることが明らかになっています。動脈壁のいろいろな機能の異常が、動脈硬化を起こしてくると考えられるようになってきています
動脈硬化症に特有な症状という物はありません。動脈硬化が進行すると、その結果内臓に十分な血液が送りこまれなくなるので、内蔵のいろいろの症状が現れます。脳動脈硬化の症状は、物忘れが、めまい、のぼせる、頭が重い、耳鳴り、手足がしびれる、舌がもつれてる、手足の運動障害なのですが、脳動脈硬化の結果起こる病気は、脳こうそくで高血圧があると脳出血起こします。
冠状動脈硬化の症状は、心臓部の圧迫感、締め付けられるような感じ、むくみ、動悸、息切れ、脈の乱れなどをがあります。それに起こる病気は狭心症、心筋梗塞です。
腎臓動脈硬化の症状は、高血圧、尿の異常、夜間尿の増加などです。悪性高血圧症になると腎不全を起こします。
原因/治療法・予防
動脈硬化の真の原因はまだよくわかっていません。しかし動脈硬化を誘因、あるいは一層悪化させる因子としては次のような物があります。
@高血圧
A高脂血症潰瘍
B過度の喫煙
C糖尿病
D肥満
E遺伝関係
F通風
Gストレス
H運動不足
などです。これらの危険因子を数多く持っている人ほど若いころから動脈硬化が進行し、脳や心臓の病気がおこりやすくなります。
動脈硬化の促進要因である高脂血症、高血圧症、糖尿病などの治療を進めることが重要です。
また、すでに動脈硬化が進行している各種臓器の血流障害や血栓症の進行を阻止するために、外科的手段によって、各種バイパスをつくったり、動脈のせまくなったところを形成する方法などで血行をよくしたり、血流改善薬や抗血小板薬などによる治療も行なわれます。
さらに、最近ではカテーテルという細い管を血管内に通して、せまくなった部分を風船をふくらませて拡張する方法などで、手術をすることなく、血行をよくする方法も用いられるようになってきました。
予防としては、動物性脂肪やコレステロール含有量の多い食品を摂取制限することで高脂血症の進行を抑制するとともに、高カロリー食品の制限や運動療法による肥満の是正、喫煙の制限、ストレスの軽減をはかるなど、生活上の注意を怠りなくつづけることが肝要です。氏
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