心筋梗塞◆症状

心筋梗塞とは?/症状

冠動脈の動脈硬化が進行し、冠動脈の内側が完全に閉塞して血液が流れなくなると、その冠動脈を通じて血液の供給を受けていた領域の心筋が酸素不足になって壊死に陥り働かなくなります。これが心筋梗塞です。
前胸部に締め付けられるような激しい痛みがおこります。狭心症の痛みとは違い、痛みが続く時間が長く、いったんおさまってもまた再発します。冷や汗、吐き気を伴い、時にはショック状態に陥ったり、重い不整脈が合併したりすることがあります。発症初期に生命にかかわることが多く、約10%の人は、発症後、数時間でなくなると言われています。

原因/治療法・予防

心筋梗塞の主な原因は動脈硬化である。動脈硬化は、加齢とともに起こる が、偏った食生活や運動不足などが長い間続くと、血管内にアテロームと いうもろい粥状の物質が沈着しやすくなり、血管の内腔を狭くしたり、動 脈硬化を促進する。また、動脈硬化が進むと、アテロームの表面を覆って いる膜が破れ、そこに血液成分が固まり、血栓を形成する。この血栓が大 きくなり、心臓の血管を完全に塞ぐと、心筋梗塞が起こります。
狭心症の治療を受けている人が、ニトログリセリンを使用しても収まらない激しい胸痛を起こした場合は、まず心筋梗塞と考えなければなりません。そして救急車をすぐに呼び集中治療室のある病院に入院し治療を受けることが必要です。薬物療法として、不整脈、心不全、胸痛を治療するために抗不整脈剤、強心剤、血管拡張剤、鎮痛剤などが用いられます。

気になる病名・症状を入力