心不全◆症状

血液送り出すポンプとしての心臓の働きが低下すると、十分な血液を全身に送ることができなくなります。この状態が心不全で、いろいろな心臓病が進行した時期になると起って来ます。心臓が、十分に血液を送り出すなくなると肺の血管や静脈系に血液がうっ血します、なのでうっ血性心不全とも呼ばれます。

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左心不全の場合全身に血液を送り出す心臓の左側の働きが低下するので肺の欠陥に血液がよどみ肺うっ血となって呼吸困難が起って来ます。夜間寝ているときに突然息苦しくなり起き上がると軽快する発作性夜間呼吸困難がおこります。重症になると肺水腫がおこります。そして淡いピンクいろの泡状のタンが大量に出て激しい呼吸困難に陥ります。この状態は手遅れになると生命が危険で、緊急入院が必要です。右心不全は心臓に入る前の静脈系の血液がうっ血し体のむくみ肝臓の腫れが起って来ます。

左心不全の原因は大動脈弁膜症、僧帽弁膜症、高血圧症、虚血性心疾患などです。右心不全の原因は肺動脈弁狭窄、肺高血圧症、三尖弁膜症などです。

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安静を保つことが第一です。左心不全の場合は座った姿勢を取らせた方が楽になります。強心剤、利尿剤、血管拡張剤、酸素吸入などの適切な使用が、心不全を乗り切る決め手です。重症の場合は、全身の血液循環を確保する補助循環装置も使用します。