急性肝炎とは?/症状
A型肝炎は慢性肝炎になる危険はありませんが、B型肝炎やC型肝炎は、その危険があります。
A型肝炎は、38度以上の発熱で始まるのが特徴で、数日間続きます。その他の症状は、どの肝炎でも同じです。全身がだるくなって食欲がなくなり、食べ物を見ただけでも匂いをかいだだけでもはき気がし、実際にはいたりします。また、尿の色が濃くなっての黄褐色になります。このような症状が数日続いた後、白目の部分が黄色くなる黄疸が起って来ます。この白目の黄疸は、自然の光で見た時に気づきやすい物です。その後皮膚も黄色くなってきます。黄疸がひどくなるとなるさ食欲不振といった職症状がしだいに軽くなってきます。もし、黄疸が出た後もこれらの諸症状が強くなるような時は劇症肝炎を起こす危険があります。
原因/治療法・予防
A型肝炎ウイルスとE型肝炎ウイルスは、飲食物を介して口から侵入して感染を起こします。この二つのウイルス感染による肝炎は、急性肝炎として発病し慢性化することはありません。B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、デルタ型肝炎ウイルスは血液や性行為などの口以外の経路で感染を起こし、急性肝炎として発病することもあれば長年にわたって続く慢性肝炎として起こることもあります。
C型肝炎以外の急性肝炎は自然に治ることが多いのですがごく一部が劇症肝炎になる気品があります。症状の出ている急性期はなによりも安静が大切で入院治療が原則です。入院する理由は安静を保つことと、劇症肝炎の早期発見のためです。薬物療法として栄養などが十分とれないためブドウ糖液などを点滴します。食事は高たんぱく食が中心です。しかし食欲不振や空きがあると十分に食事はとれませんためられない時は無理をせず食欲が湧いてきてから高たんぱく食を積極的とればよいでしょう。
予防策としては、A型肝炎ウイルスは、国内では生の貝類、外国では生の水や食べ物から感染する可能性があります。外国旅行する場合免疫注射を受けておくと予防の効果があります。B型肝炎は血液中の抗原が陽性のキャリアと言われる人との性行為によって感染します。
C型およびE型肝炎はできるだけ輸血しないようにする方法が唯一の予防法となります。
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