薬剤性肝障害◆症状

薬剤性肝障害とは?/症状

薬剤を使ったために生じる肝臓の障害で、毒物による中毒性肝障害と薬剤によるアレルギーとして起こる過敏性肝障害があります。
食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、黄疸、発熱などが、約半数の人に現れます。これらの症状は、ウィルス性肝炎の症状と似ているので、薬を使用していたことを医師に言わないと間違えられる可能性があります。また、皮膚にいろいろな疱疹が出たり、皮膚が痒くなったりする黄疸などの症状が出ることもあります。まれに劇症肝炎を起こすこともあります。過敏性肝障害の場合は、薬剤を使用して1週間から4週間後に、これらの症状が現れ血液検査で肝機能障害が見られます。そのほかに白血球が増えていること、薬剤感受性試験で使用した薬剤が陽性に出ることで診断がつきます。

原因/治療法・予防

中毒性肝障害を起こすと分かっている薬剤を使うことは無いので、薬剤性肝障害といえば、普通は過敏性肝障害のことです。いろいろ薬剤が過敏性肝障害を起こしますが、抗生物質、抗結核剤、抗炎症剤、麻酔薬、動脈硬化治療薬、抗精神病薬、性ホルモン剤などが代表です。
薬剤の使用を中止し、安静を守って肝庇護剤を使用すれば、大部分は2カ月から3か月以内に治ります。ただし、胆汁が停滞するタイプの場合黄疸が切れるまでに長くかかることもあります。肝臓の働きが低下している場合は、副腎皮質ホルモン剤を使うこともあります。劇症肝炎を起こしているときは、それに応じた治療が必要です。
アレルギー体質の人や過去に何らかの薬で過敏症を起こしたことがある人は、勝手な判断で薬を使用しないでください。医師からの薬の処方を受けるときは、アレルギー体質や過敏症の経験者であること、必ず事前に伝えてください。何の薬であれ、薬を服用中は、暴飲暴食、過労、睡眠不足などを避け、節制した生活を心掛けましょう。不摂生な生活は薬剤性肝障害を起こしやすく、発症すると重症になりがちです。すべて選択

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