肝硬変とは?/症状
肝臓は、再生能力のおう盛な臓器で、肝炎などで一部の肝細胞が破壊されても、また元の大きさに戻ります。しかし、肝障害が長期間続き肝細胞が壊れては再生してくる状態を繰り返していると、傷跡ともいうべき繊維化が承知、肝細胞の基本構造が改築されて変化してきます。このような変化が肝臓全体に及んだ状態が肝硬変で、文字通り肝臓は硬くなり、表面がでこぼこしてきます。こうなると、正常の基本構造に戻ることはありませんし、戻せる治療法もまだありません。しかも、破裂すると生命にかかわる危険の高い食道静脈流瑠と肝がんが発生しやすくなります。
初期はほとんど自覚症状が現れません。進行すると、黄疸、腹水その他の冠不全の症状が現れできます。肝細胞の働きの低下と肝臓内の血流の悪化が複雑に絡み合って、いろいろな症状が現れてくるのです。主な症状は
@腹水の貯留とむくみ
A貧血、脾臓の腫れ、出血傾向
B黄疸と肝性脳症
C男性の女性化乳房、睾丸の萎縮、雲状血管腫
D静脈が膨れ上がる
E手指の腹や手のひらが赤くなる
などです。
原因/治療法・予防
肝硬変は、肝臓病の週末像ともいうべき状態で、いろいろな肝臓病が原因となりますが、日本では、ウイルス肝炎とアルコール性肝障害が主な原因です。ウイルス肝炎の中で、肝硬変まで進展するのは、B型肝炎、C型肝炎、E型肝炎です。なかでも、活動型と呼ばれるし炎症の激しいB型の慢性肝炎は、その約20%が10年後から20年後に肝硬変を起こしてきます。アルコール性肝障害が原因の場合は、160グラム以上のアルコールを、10年以上毎日、飲み続けると肝硬変を起こす危険がでてきます。
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