前立腺がんとは?/症状
前立腺は、内側に内腺という組織があって、その外側をがい腺という組織が包むという構造をしています。前立腺がんは、このうちのがい腺に発生します。
前立腺がんは進行が遅く、症状を全く示さない潜在性がんが多いのが特徴です。70歳代の患者の35%は潜在性がんとする報告もあります。進行するにしたがって、いろいろな排尿の異常、肛門からいん部にかけての不快感、痛みなどの前立腺肥大症に似た症状が出現してきます。15%から40%の人はがんが骨に転移を起こし、腰痛や足の痛みが現れます。
原因/治療法・予防
食事などの環境因子の欧米化が発症に関係している可能性があります。前立腺がんは日本では少なく欧米に多いとされていたのですが、米国に住む日系人の発生率は欧米人とほぼ同じですし、日本の生活様式が欧米化するに従って、日本人の患者発生率が急増してきています。
偶然発見されたような極めて小さながんの場合は、治療せずに、定期的に傾向を観察することもあります。
何が、前立腺だけにとどまっている場合は、手術をして前立腺を摘出しまの確実な治療法です。しかし、高齢の場合は、体力的な問題で手術ができないこともあります。
この場合は、ホルモン療法や、放射線療法が行われます。がんが、リンパ節や骨に、ヨーコしている場合は、ホルモン療法が行われます。
これは、女性ホルモンを使ったり、男性ホルモンを作っている睾丸を摘出したりして、男性ホルモンの作用を抑える治療法です。
女性ホルモンの使用と睾丸の摘出併用することもあります。前立腺がんは、男性ホルモンによって増殖するガンなので、このようなホルモン療法が有効なことが多いのです。最近では、男性ホルモンを作る睾丸の働きを抑える薬剤や、男性ホルモンの作用を直接、中和する薬剤も開発されています。
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