性器ヘルペスとは?/症状
単純ヘルペスウイルスというウィルスが、性器に感染して起こる病気です。このウィルスには、1型と2型があって、1型は口、名、脳などのおもに上半身に、2型はおもに性器に感染を起こします。2型の感染は、性行為に伴う接触感染のことが多く代表的な性感染症の一つとされていて、最近この病気にかかる人が増えています。
急性型、再発型、誘発型の三つのタイプがあって症状が異なります。
@急性型
最も症状が強いタイプで、初めて単純ヘルペスウイルスの感染を受けた時起こります。感染の原因となった性交渉があってから3日から7日ごろに外陰部がかゆく、不快な感じがするようになります。まもなく、外陰部の皮膚、粘膜に水疱が発生し、激しく痛みようになります。左右の大陰唇の内側や小陰唇の同じ部位に浅い潰瘍が発生し、赤く腫れて痛み、痛みのために歩行や排尿がこんなになり入院が必要になるのです。38度前後の発熱、全身のだるさ、そけいリンパ節の腫れや痛みを伴うこともあります。治療しなくても、4週間ほどで傷跡も残さずに治りますが、このウイルスは、いったん感染すると神経節に潜伏し、何かの機会に勢力を盛り返して再発することが多い物です。
A再発型
小さな潰瘍と水疱が数個、集合したように発生します。痛みが軽く、不快感程度で熱が出たり、そけいリンパ節が腫れたりすることはありません。だいたい1週間程度で治りますが、月経や疲労がきっかけとなって、再発を繰り返します。
B誘発型
性鉱床などの感染もないのに起こる性器ヘルペスで、妊娠、副腎皮質ホルモン剤や抗がん剤の使用、下腹部ぐらいの放射線の照射がので免疫力が低下した時起こります。症状は再発型と同じで、1週間ぐらいで治り、再発はしません。
原因/治療法・予防
原因は、単純ヘルペスウイルスの性器感染によります。
急性型の場合は、痛みには鎮痛剤の内服などの対症療法を行います。症状が強いときは、入院が必要になります。そのほかに、抗ヘルペスウイルス剤を内服し、外陰部の病変部に軟膏剤や消炎鎮痛剤などを塗ります。再発型、誘発型は症状が軽いので、外陰部の病変部に急性型と同じ薬剤を塗るだけで十分です。一方で、バランスの良い栄養摂取、適度な運動と休業を心がけて、ウイルスに対する抵抗力を高め、再発予防することが大切です。出産の際に性器ヘルペスが存在する場合は、赤ちゃんに感染させないために帝王切開が必要になります。
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