梅毒◆症状

梅毒とは?/症状

トレポネーマ・パリデュムという細菌が感染して起こる病気です。治療せずに放置すると、局所的な病変にとどまらず、十数年かけて徐々に進行する慢性の全身性の病気になります。
病原菌が侵入して約3週間のに、その部位に硬いしこりができ、中央に潰瘍ができます。このしこりはかゆみも痛みもありませんが、ここには菌が多数いて、ここに触れると感染します。このしこりは数週間で自然に消えてしまいますが、菌自体は体中に広がってゆきます。この時期はまだ菌に対する抗体が作られていないため、血液検査をしても、梅毒反応は約6週間は陰性のままです。この時期は約12週間で、第1期梅毒といいます。

その後、皮膚に痛みもかゆみもない発疹が現れ、毛が固まって抜けたり、微熱、リンパ節の腫れが見られるようになります。脇の下、股、肛門部などに扁平な痛みのないいぼ状の盛り上がりができます。口の中に潰瘍ができることもあります。これらの症状は2週間から6週間続いて自然に治ります。この期間は3年から8年で、第2期梅毒といいます。

ここまでは治療により、梅毒は完全に治り後に障害を残しません。そのまま放置すると、皮膚、筋肉、骨、内臓に弾力性のしこりができます。この時期を第3期梅毒とい治らない病変が体にできてきます。

さらに病気が進んで、中枢神経を菌が犯すと、脳梅毒や脊髄ろうが起こります。精神症状、運動の失調やまし、知覚障害などが現れ、死亡することもあります。これを第4期梅毒といいます。

原因/治療法・予防

梅毒にかかっている人との性的接触でうつります。また、患者の血液との接触や、体液が付いている衣類、食器、かみそりなどとも接触から移ることもあります。
ペニシリン系とセフェム系の抗生物質がおもに使われます。第二期梅毒まではこれらの治療を十分にすれば、完全に直すことができます。途中で治療をやめず、医師の指示にしたがって治療しするようにしましょう。第3期以降の梅毒も、症状を取るための治療、他の人に移さないための治療があります。

予防としては梅毒にかかっている人の粘膜や体液に直接触れないよう心がけることが予防策です。コンドームの使用や、体液で汚れた物熱処理すると感染の可能性が低くなります。

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