椎間板ヘルニア◆症状

椎間板ヘルニアとは?/症状

椎間板は、脊椎と脊椎の間にはさまれている軟骨で、上下の脊椎を結び合わせるとともに、脊椎にかかる衝撃を和らげるクッションの働きをしています。この椎間板が元来存在する位置から背中側にはみ出した状態が、椎看板ヘルニアです。
脊椎の背中側には、後継靭帯、神経根、脊髄などが存在するので、椎間板がはみ出すと、これらの組織が圧迫を受け、痛みなどの症状が起こって来ます。椎看板ヘルニアは、脊椎の中でも、最も重い負担にかかる腰椎に起こりやすいのですが時に頸椎に起こることもあります。
腰部椎間板ヘルニアは、激しい痛みが突然起こるじっくり腰発作で始まる場合と、徐々に痛み始めて慢性的に続く場合とがあります。どちらも太股の裏側からふくらはぎにかけて、痛みが走る座骨神経痛を伴うのが特徴です。椎間板のはみ出し方が大きかったり、長期間に渡って神経根が圧迫されつづけていたりすると、神経の働きが麻痺し、足がしびれて力が入らなくなったり尿が思うようにねなくなってしまうこともあります。

原因/治療法・予防

生まれつき椎間板に弱点を持っている人います。このような人が激しいスポーツを行うと、椎間板がパンク状態に陥り、はみ出してきます。このようにして起こる椎看板ヘルニアは10台の人に多いものです。20歳から30歳代に入ると誰でも椎間板全体が少し傷んできます。そして、急に腰をひねったり、中腰でものを持ちあげようとしたりして、椎間板に内圧がかかった拍子にはみ出してきます。このようにして起こる腰部椎間板ヘルニアが最も多いようです。
負担にならないように腰の安静を保つことが最も大切です。えびのように背中を丸めて寝ると腰にかかる負担が軽くなり、痛みを和らげるのに有効です。腰を伸ばし、少し反り気味にして寝るのは、椎間板がさらに大きくはみ出す危険があって好ましくありません。
消炎鎮痛剤を内服や座薬で用います。神経根の炎症を抑えるため、局所麻酔剤などを注射することもあります。このような治療法2週間から3週間も行なえばたいていは症状が消えますが、再発を防止するため、その後2週間から3週間はコルセットを腰に着用します。

中には、これらの治療で症状が消えない人もいますし、いったん消えても二度三度再発を繰り返す人もいます。このような場合には完全に治ることは少なく持病となって、家庭生活や社会生活が著しく妨げられる場合も出てきます。このようなときは手術に踏み切った方が良いでしょう。

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