座骨神経痛◆症状

座骨神経痛とは?/症状

座骨神経は、腰からかかとまで足の裏側を走る最大最長の末梢神経です。この神経が刺激され、神経の走る部位に沿っていたものが座骨神経痛です。
お尻、大腿の裏側、ふくらはぎ、かかとにかけて痛みが起こります。重いものを持ち上げる、体を曲げる、咳やくしゃみをする、いきむといった動作をしたときに、痛みが誘発されます。
特に長時間の立ち仕事や寒さで、痛みが誘発されやすいものです。痛み方は、電撃のように走る激しい痛みから、引きずられるような痛みまでいろいろです。

じわじわと痛みが続く場合もあれば、しびれを伴うことも少なくありません。仰向けに寝て休むと痛みが和らぎます。痛む側の足をかばうため、痛まない端の方に背筋を曲げた姿勢をとったり、歩き方がおかしくなったりしますまたは仰向けに寝て、ひざを伸ばしたまま足を持ち上げると座骨神経が引き伸ばされるため、お尻からふくらはぎにかけて激しい痛みが走ります。運動神経が一緒に障害を受けると足が麻痺したり筋肉やせたりします。

原因/治療法・予防

原因で最も多いのは、若い人に多い腰部椎間板ヘルニアで座骨神経痛の原因の80%以上を占めています。次いで腰部変形制脊椎症、脊椎滑り症、仙腸骨関節炎、腫瘍の順になっています。また、アルコール依存症、糖尿病に伴う神経障害による座骨神経症もあります。
固めのベッドで安静を保ちます。またのしたに枕などを入れ、足を折ったあお向けの姿勢で寝ると痛みが和らぎます。鎮痛剤を使用しますが、内服、注射、座薬、湿布などのいろいろな方法があります。腰と足を冷やさないようにし、禁酒、禁煙を守ることが大切です。骨の特別な異常や腫瘍が見つかったときは手術が必要です。

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