痛風◆症状

痛風とは?/症状

血液中に存在する尿酸という物質が、関節内にたまり、関節が腫れて、激しく痛む病気です。関節に風が当たった程度の刺激でも、激しい痛みが起こることからこの病名がつきました。
これといった前触れもなく、突然関節が腫れて痛みます。最初に痛風発作が起こるのは、大抵は足の親指の付け根の関節ですがほかの関節のこともあります。痛風放送は、何も治療しなくても、早ければ2日から3日遅くても1週間から2週間もすれば自然におさまります。しかし、これで痛風が治ったわけではなく、しばらくするとまた再発します。このようなことを繰り返しているうちに、関節はいつも痛みようになり、しかも1カ所の関節だけではなく、複数の関節が痛みようになります。痛風が慢性化すると、耳介、手の甲、板の関節の近くなのにしこりができます。このしこりは、中に尿酸の塊が詰まったもので、痛風結節と言います。痛風結節がひどくなると、尿酸によって侵食され、骨の一部が破壊されることもあります。一方では腎臓にも尿酸が沈着し、腎臓の働きが低下しついには腎不全に陥ります。

原因/治療法・予防

尿酸は、プリン体というたんぱく質が、体内で利用される際に生じる老廃物の一種です。尿酸は、体内で絶えず生じていますが、一方では、血液によって腎臓まで運ばれ、尿に含められて体外へ捨てられているので、尿酸が体内にたまれすぎることは無いのが原則です。血液中に含まれる量も、ほぼ一定の量に保たれているのが原則です。血液中に異常な量の尿酸が含まれる状態を高尿酸結晶と言い、生まれつき尿酸も処理する腎臓の能力がよわかったり、体内でとくに多量の尿酸が作られていたりすると起こって来ます。また高血圧症の治療のために、降圧利尿剤を服用していると、その副作用として高尿酸値症が起こってくることがあります。高尿酸値症になっている人の中で痛風になりやすいのは、遺伝的な体質を持っている人、食べ過ぎでカロリーオーバーな人、酒類を飲み過ぎる人、太りすぎている人などです。
痛風を根本的に治す治療法はまだありませんが、医師が指示した治療と養生を正しく守っていれば、痛風発作の再発を妨げますし、腎不全に陥ったりすることもありません。痛風発作が起こったときは、コルヒチンを1錠内服します。コルヒチンを飲みすぎると、嘔吐、下痢、脱毛などの副作用が現れることがあります。

肥満は、痛風発症させる誘因の一つです。高カロリー、高たんぱく食を避けて、肥満を解消するように努めましょう。かつては、尿酸を発生させるプリンタ体を多く含む食品は食べてはいけないとされていたのですが、高尿酸値結晶の治療薬を正しく服用していれば、普通に摂取しても構いません。ただし過剰摂取は避けるべきです。飲酒も痛風を発症させる誘因の一つです。ほんでも、日本酒一合前後に止めるようにしましょう。飲酒のたびに、コルヒチンを服用して、痛風発作を予防しようとしてはいけません。思わぬ副作用が現れることがあります。

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