重症筋無力症◆症状

重症筋無力症とは?/症状

体を動かしているうちに、筋肉が麻痺してだんだん力が抜けて行って、一定の動作が続けられなくなりますが、休憩すると筋力は回復し、再び動作ができるようになるという病気です。
侵された筋肉とその程度によって症状が異なりますが、まぶたが垂れる、物がが二重に見える、食物が続けてかめない、飲食物が飲み込みにくい、しゃべりづらい、首がたれる、呼吸がしづらくなる、手が上がらない、立てなくなる、歩けなくなるといった症状のために、日常の生活動作が続けられなくなります。動作ができなくても、意識ははっきりしていて、感覚も正常なので、不安、焦り、恐怖に襲われます。午前中は好調で、午後から夕方近くなると不調になるのも特徴です。また、気候の不順、心身の過労、風邪などをきっかけとして病状が悪くなります。特に女性は、月経、妊娠、分娩をきっかけとして病状が悪化することが多い物です。胸腺腫、甲状腺の病気が関係して起こる重症筋無力症もあります。

原因/治療法・予防

筋肉は、運動神経の末端から放出されるアセチルコリンという物質の作用を受けて動きます。筋肉側にアセチルコリン受容体があって、ここでアセチルコリンを受け入れて筋肉は動くのです。不要になったアセチルコリンは酵素によって分解され、1回の伝達を終わります。この間約1万分の一秒という早さです。免疫異常の一つである自己免疫のためにアセチルコリン受容体に抗体が生じアセチルコリンの作用が妨げられるのはにと考えられています。
コリンエステラーゼの働きを阻止する薬剤や、免疫を抑制する薬剤を使用するほか、血漿交換療法、胸腺摘出術などが行われます。

気になる病名・症状を入力