アレルギー性鼻炎とは?/症状
アレルギー反応によって起こる鼻粘膜の炎症で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった急性鼻炎と同じ症状が起こります。アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそくなど、他のアレルギー性の病気も起こしている場合が多い物です。大気汚染、母乳育児の減少、食生活の変化、植林による杉林の増加、生活様式の欧米化などが原因として挙げられていますが、はっきりとした事が分かっていません。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりが主な症状です。鼻の中がかゆくなるとともに、くしゃみが、立て続けに10回以上起こり、多量の鼻水が出ます。鼻水の量はきわめて多く、1箱のティッシュペーパーを1日で使い切ってしまうのです。くしゃみの連発する時は、鼻づまりがひどくなります。これらの症状は、空気中の抗原を吸入して起こるので、空気中の抗原の密度によって症状の強弱が違ってきます。
原因/治療法・予防
アレルギー対策の人は、ある特定の物質に対してだって、過敏な反応を起こすことがあります。これを感作された状態といいます。ある抗原に感作された人の体内に、同じ抗原が入ってくると、鼻粘膜からヒスタミンという物質が出てきて、この物質の刺激によって炎症が起こります。抗原となる物質は、人によって様々ですが、頻度が高いのは花粉、室内のホコリ、ダニ、カビ類、ペットの毛などです。
抗原とできるだけ接触しないようにする環境調整、抗原に体を慣れさせる減感作療法、鼻粘膜の炎症を抑える薬剤を使用する、非特異的療法の三つが治療の基本です。
・減感作療法
抗原となっている物質のエキスを注射し、抗原に体を慣れさせ、抗原を吸い込んでも症状が起こらないようにする治療法です。完了するまでに2年から3年という長期治療が必要なので、辛抱強く続けることが大切です。
・非特異的療法
症状が起こったときに、抗ヒスタミン剤の内服、副腎皮質ホルモン剤の内服や吸入など行って、炎症をしずめます。鼻づまりがひどいときは、点鼻薬をもちます。
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