子宮がん◆症状

子宮がんとは?/症状

女性のがん死亡の中で、子宮癌は、胃がんについて第2位を占めています。しかし、近年、子宮がん検診が普及したこともあって、早期発見、早期治療が可能になり、治療後の成績も急速に向上しています。

がんと子宮の内壁に発生する子宮体がんとがありますが、子宮頸癌の発生率の高いのが、世界各国に共通した傾向です。
日本では、子宮頸癌の発生率が高く、外国では子宮頸癌70%、子宮体がん30%の割合なのに対し、日本では、子宮頸癌90%から95%、子宮体がんを%から10%という割合ですが、最近、子宮体がんの発生が、欧米並み増加の傾向を見せています。

ただし、子宮頸癌は早期に発見されやすく、治療後5年以上、がんが再発せずにいる人の率も高くなっていますなお、子宮頸癌は、30歳代後半から40歳代の人で、出産を経験した人に多い傾向があります。子宮体がんは、閉経後の50歳代の人に多く、特に肥満、糖尿病、高血圧といった条件をもつ人や、出産を経験していない人に発生率が高くなっています。
子宮頸癌も子宮体がんも、初期にはまったく自覚症状がありません。従って、子宮癌の早期発見のためには、30歳前後から、毎年子宮癌の定期検診を欠かさずに受けることが大切です。子宮癌で最初に現れる症状は、性交後の出血、不正出血、こしけの増加といった物です。特に、閉経後に起こった不正出血は子宮体がんの症状のことが多く、もし、悪臭のあるこしけがあったり、時間を置いて下腹痛が起こり、その後の出血や赤濃色のこしけを見る場合には、子宮体がんの可能性が強くなってきます。癌が進行すると、不正出血がしばしば起こるようになり、ときに大出血になります。また、悪臭のあるこしけの量も多くなります。そのほか、下腹痛、頻尿、血尿、便秘、下痢、血便、腰痛、むくみといった症状が次々に起こるようになり、最後には、がんのために体が衰弱するという状態になります。このような状態になったときは、がんが体のいろいろな部分に転移していて、多くは生命を救うのは難しくなります。

原因/治療法・予防

子宮頚がんは、性感染症の原因ウイルスが関係していると考えられていますが、はっきりわかっていないのが現状です。
初期の段階であれば、がんができている部分と、その周囲だけを切除する円錐切除側、子宮だけを摘出する単純子宮全摘出手術を行います。
どうしても子供が欲しいときは、円錐切除術を行いますが、手術を集散を希望しない場合は、子宮全摘出を受けた方が安全です。

がんが腟周辺や結合組織まで広がった段階では、子宮、卵巣、結合組織とともに、骨盤のリンパ節も摘出する広範な子宮全摘出を行います。この場合、手術前後に、子宮内に直接または体の外から照射する放射線療法が行われることがあります。

すでに、膀胱、直腸、肺、肝臓その他の子宮外の臓器へ転移している場合、手術はしないで、最初から放射線療法を行います。病状によっては、放射線照射後に手術が可能になることもあります。これらの治療のほかに、抗がん剤や免疫療法の併用も行われることもあります。手術後は、定期的に医師の診断を受けて傾向を観察します。そして、5年間がんの再発を見なければ、そのがんは完全に治癒したと判定されます。



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