そううつ病とは?/症状
何も原因がないのに、朗らかになって大きなことを言ったり、反対に憂鬱になって、死にたいと言ったりするような、自分の変化を主症状とする物を、躁鬱病といいます。憂鬱な状態ばかりを繰り返すのうつ病、朗らかな状態ばかりを繰り返すのも躁病といいます。
躁病は、気分はきわめて爽快で、口数が多く、しゃべりまくり、次から次へと話が済み、大きなことを言い、働き者だったり、人に与えたり、いろいろなことを企画し、手紙を書き、不眠不休で飛び回ります。病気が軽いうちは、調子良さそうに見えますが、すすんでくると、誰のいうことも聞かなくなり、時には乱暴をはたらくことはあります。
うつ病は、気分は憂鬱で元気がなく、食欲もなく、口数が少なく、外に出たがらず体の調子が悪いといい、自分を生きている価値のない人間だとか、罪深い人であると言い、
原因/治療法・予防
原因は不明ですが、一部に脳内アミン代謝異常や遺伝が認められています。思春期に多いのですが、うつ病は初老期にもよく見られます。男女差は余りありません。躁または鬱のいずれかのみを繰り返しのを単極性躁病、両方をもつ物を双極性と呼ぶこともあります。
軽い場合は、外来で通いながら治療できますが、すすんでくると入院治療が必要となります。躁病では、何をしでかすか分からず、うつ病では自殺の恐れがあり、時には、食事をとらなくなって衰弱するからです。躁病では、炭酸リチウム療法、強力精神安定剤、うつ病ではこう鬱剤、電気ショックが有効です。うつ病は自殺に注意し、食事をとらない人には、注射や鼻からの栄養補給を行います。この病気を予防することは現在のところは困難です。しかし、必ず治る病気ですから、再発の場合は、不眠とか気分の変化に注意して、早めに治療を受けるようにしてください。最近は、炭酸ナトリウムの予防効果が認められています。看護上、いちばん注意を要するのは、うつ病患者の自殺企画です。精神病の中で最も自殺の多いのは、うつ病なのです。うつ病の診断がつけられたら、本人が死にたいと言わなくても、家族は常に自殺のことを念頭に置き、刃物や紐類に注意し、目を離さないようにしてください。自殺は病気が少し良くなったところに多いのでその頃には特に注意します。
Copyright (C)
病名・症状検索サーチ All Rights Reserved.
※当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を禁じます。