痴呆◆症状

痴呆とは?/症状

中年から老年期にかけて痴呆が目立つ病気です。歳をとれば物忘れが目立つのは当然ですが、それが年齢に比べて早く、しかも恍惚の人と言われるように高度に現われてきた場合です。
40歳代から起これば初老期痴呆、60歳から70歳で起これば老年痴呆と呼びます。初老期痴呆としては、アルツハイマー病、ピック病があり、老年期のものとしては老年痴呆が知られてますが、現在では、アルツハイマー病と老年痴呆の差は、発病年齢だけと考えられていて、アルツハイマー型老年痴呆と呼ぶようになっています。老年期の痴呆は、脳血管性痴呆が多く、次いで老年痴呆の順になっています。

・ピック病
40歳ごろから人柄が変わったようになり、子供っぽいことを言ったり、したり、高等感情が麻痺したり、やがて口数も減り、同じことばかり言うようになり、地方の状態になる物です。
・アルツハイマー病
40歳ごろより、老年痴呆では60歳から70歳代より、物忘れが目立つ物で、初めのうちは自分でそれに気づいていますが、ひどくなると、自分の名前や生年月日も、簡単な計算も分からなくなります。比較的古いことは覚えていますが、置き忘れた物を盗られたと言ったり、食事したのをすぐ忘れて、食べさせてくれと言ったりして困らせます。外出する玉ようになり、昼と夜とを取り違えて、夜中に起きて家族を悩ませます。夜間せん妄と言って、夜中に意識がおかしくなって変なことを言ったりして、後で覚えていないことがあります。怪我をしやすかったり、火の始末ができなかったり、失禁などが家庭内の看護を困難にします。

原因/治療法・予防

脳の実質の変性により、神経細胞が脱落し、脳が萎縮して生じたり、脳梗塞や脳出血などによって脳の神経細胞に酸素や栄養が行き届かなくなり、障害が起こる。梗塞や出血の程度が大きければ一度の発作で痴呆が生じます。
一種の老化ですので根本的な治療法はありません。痴呆がひどいときは、毎合、交通事故、火の始末に注意することが肝要で、体を清潔にし、合併症があれば、その治療受けることで家庭内看護の不可能なときは専門病院に入院させます。

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