不妊症◆症状

不妊症とは?/症状

妊娠を希望していて、避妊の方法を全く取っていないのに、2年以上も妊娠しない場合を不妊症といいます。
不妊症には、男性側に原因のある場合と女性側に原因のある場合とがあります。

原因/治療法・予防

女性側の原因には、膣の障害、子宮頸部の障害、子宮の障害、卵管の障害、卵巣の障害、心因性の障害、免疫異常となります。このうち最も多いのは、卵管の通過障害と無排卵月経による物です。男性側の原因には、無精子症、精子減少症、陰茎の勃起不全、性器の形態異常などがありますが、無精子症と精子減少症による物が多くなっています。
子宮欠如や鎖陰などの性器に先天的な以上のある場合は、治療しても妊娠できる可能性はありません。子宮発育不全の場合は、偽妊娠療法というホルモン療法で、妊娠が可能になることがしばしばあります。卵管の通過障害の場合は、卵管開口術、卵管移植術、卵管吻合術といった手術行いますが、手術後に、また通過障害が起こることがよくあります。排卵のない場合は、基礎体温も測定しながら、ホルモン剤を使ったいろいろな排卵誘発方が行われます。

この治療によって、妊娠に成功した人もいます。女性が健全で、男性に原因がある場合は、性交によらず、子宮内に直接精子を送り込む人工授精という方法があります。夫の精子が健康であれば、夫の精子が使えますが、無精子症のような場合にはできません。それでも妊娠を希望する場合には、夫以外の健康な男性の精子を使うことになりますが、産まれてくる子供は、その夫婦の実子でないために、後になってから問題が起こりがちです。

なおおもに冷え性を訴える原因不明の女性の不妊症や、精子減少症に、漢方薬による治療が有効なことがあります。

気になる病名・症状を入力