流産◆症状

流産とは?/症状

妊娠満6カ月までに、妊娠が中絶した場合を流産と言います。流産には、人工流産と自然流産とがあります。
人工流産は、優生保護法に基づいて人工的に妊娠を中絶することいいます。自然流産とはいろいろな原因で、自然に胎児が出てしまうこといいます。自然流産には、切迫流産、進行性流産、不全流産、稽留流産などがありますが、いずれも妊娠初期、特に妊娠満3カ月までに最も起こりやすい物です。

原因/治療法・予防

流産の原因は、大きく分けると胎児側に原因がある場合と、母体側にある場合があります。
胎児側の原因としては、胎児の染色体に異常があったり、もともと受精した卵子に異常がある時には、妊娠初期に自然に流産してしまうことがあるといわれています。また、胎盤や臍帯といった付属物に異常があると、妊娠した卵子への血液の流れが不十分になったりして、流産の原因になります。
母体側の原因としては、子宮に異常があると流産になりやすくなります。子宮の位置や大きさの異常、子宮の形の形態異常のほか、子宮口のしまりが悪い場合も流産の原因なります。

また、子宮筋腫や卵巣の嚢腫のような腫れ物がお腹の中にあると、やはり流産しやすい物です。そのほか、黄体機能不全、糖尿病、甲状腺機能障害などの内分泌異常や、血液型不適合といったことも、流産の原因になります。

妊娠中に腹部を強く打ったり、何度も何度も長い階段を上り下りしたり、重い荷物を長期間持ち歩いてるために流産することもあります。しかし、実際は何が原因となった流産なのかははっきりしない場合もかなりあります。
進行性流産や、不全流産の状態になると、妊娠の継続が無理で、子宮内容清掃術を行って、早く流産を終了させてしまうのが望ましいことです。不全流産のまま放置すると、子宮内膜炎を起こし、不妊症の原因となります。子宮内容清掃術を行ったとは、安静を心がけるほか、細菌感染を予防するために陰部を清潔にし、抗生物質を内服します。

気になる病名・症状を入力