月経困難症◆症状

月経困難症とは?/症状

月経が始まる直前から、月経開始後1日から2日目にかけて、下腹痛、腰痛、頭痛、悪心、嘔吐といった苦痛、不快な症状が強く起こるために、日常生活が快適に過ごせなくなる状態を、月経困難症といいます。
これには、初潮後または初潮の数ヶ月後から数年間にわたって続く原発性月経困難症と、骨盤内の生殖器に炎症や腫瘍などの病気があるために起こる続発性月経困難症とがあります。

原因/治療法・予防

原発性月経困難症は、子宮の発育不全や、子宮頸部が長すぎたり閉鎖しているとき、または黄体ホルモンの分泌不全などが原因と言われています。最近では、プロスタグランジンという物質が、黄体期から月経期に血液中に増え、その結果、子宮の収縮が起こってけいれんのような痛みを誘発するのが原因とも言われています。

特発性月経困難症の原因には、子宮筋腫、子宮内膜症のほか、骨盤内の炎症による月経の量の増加や、骨盤内の充血が挙げられています。月経困難症は、結婚、出産を経験すると起こらなくなることがあります。これは、結婚を契機としてホルモンの分泌が盛んになり、子宮発育不全なども改善するためと考えられています。
また、出産を経験すると、子宮頸管が開大したり、柔らかくなったりして、月経血が排出しやすくなることが、症状を軽くする原因と考えられています。しかし、特発性月経困難症の最も大きな原因である子宮内膜症が、出産や人工妊娠中絶をきっかけとして起こってくることがあるので、月経困難症が起こったら、婦人科の診察を受けるべきです。
ホルモンの異常の場合には、ホルモンを内服する排卵抑制療法が効果があります。鎮けい作用のある薬剤、抗プロスタグランジン作用のある薬剤の内服も行われます。精神的ストレスが関係していると考えられる場合には、沈静剤の使用や心理療法も行われます。子宮の病気などが原因のときは、その治療を行います

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