大腸がんニュース

仮想大腸内視鏡検査について

仮想大腸内視鏡検査(大腸CT)は、内視鏡を挿入せずに、CTで大腸を撮影し、3D画面で大腸内部を内視鏡のように見ることが出来る検査です。

大腸の病気が心配で、大腸を調べるように勧められているひとや、大腸の検査は大変つらく、危険であり、検査を受けるのが怖いと思っている方も多いかと思います。

この仮想大腸内視鏡検査では、比較的楽にまた安全に大腸を調べることができます。

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仮想大腸内視鏡検査の方法

他の大腸検査と同様、腸の中をカラッポにする必要があるので、下剤の前処置が必要になります。前日の夜より、約1600mlの水に下剤を溶かし飲みます。

検査は、腸の動きを抑える筋肉注射をした後、お尻より空気をいれ、うつぶせ・あお向けの2方向で撮影をします。検査自体は5分~10分程度で終了します。

後は、コンピュータを使い、画像処理をし、診断します。

検査は予約制です。事前に病院と担当医に良く相談してから行なうことになるでしょう。

ビタミンB6が大腸がんを抑制?

鶏肉や玄米に多いビタミンB6に大腸がんの発生を抑える効果のあることを、広島大学、岐阜大学、鹿児島大学の研究グループがネズミを使った実験で確認、米国の栄養学専門誌の8月号に発表しました。ビタミンB6の持つ細胞増殖を抑える働きが関係するとみられているようです。

グループは発がん剤を与えたネズミを、34匹ずつ四つの群に分けました。各群にえさ1キログラムあたり1、7、14、35ミリグラムのビタミンB6を含むえさをそれぞれ与え、22週間飼育して大腸がんの発生を調べました。

1ミリグラムの群では13匹にがんが発生。それ以上を与えた群でがんになったのはそれぞれ5匹、2匹、1匹と少なかったようです。ビタミンB6を多く取ったネズミは細胞増殖にかかわる遺伝子の働きが落ち、発がん抑制との関係が示唆されました。

ちなみにビタミンB6を多く含む食品は鶏肉、イワシ、玄米、大豆、バナナなど。米国では食生活調査などからビタミンB6を多くとる人ほど大腸がん発生の危険が下がる傾向が報告されています。

(生物生産学部教授 加藤範久、原爆放射能医学研究所教授 渡邊敦光 発表)

市や町で推進する大腸がん検診を活用しよう

ほとんどの市や町では40歳以上になると格安で(500円~1500円程度)がん検診が受けられます。 現在メタボリックシンドロームの無料検診と一緒に推進しているのですぐわかります。また肺がんの検診も一緒にできます。

具体的には問診と便鮮血検査で検便をします。地域によって異なりますが2日間かかる場合もあります。

用意するものは案内書と健康保険証と自己負担金です。

案内書に実施受付医院や病院のリストが必ずあるのでできれば期日等一応確認や連絡をして受付を受けるようにすると スムーズに受診することができます。

他のがんもそうですが、何よりもがん撲滅には早期発見が何よりも大事なので40歳を過ぎたら積極的に 大腸がんの定期健診を受けましょう。

この便鮮血検査は容器に便を少しつけてそれを検査しますので痛みや入院の必要がなく簡単です。 ただ痔や出血がある場合は精度が落ちます。

この検査で陽性が疑われる場合精密検査を行います。ただこの検査で陽性となっても必ず大腸がんというわけではなく ひとつの目安になります。

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やっぱり緑黄色野菜は大腸がんを抑制する?

今まで様々に効果を言われてきた緑黄色野菜の効果ははたして、本当でしょうか?

一般的に緑黄色野菜のを積極的に摂取するのはやはり様々な意味で健康に貢献してくれるのは論を待ちませんが 大腸がんのリスクを軽減するでしょうか?

これは埼玉県立がんセンター研究グループが緑黄色野菜に含まれるインドール化合物が大腸がんの抑制する仕組みを解明して より因果関係を証明して、緑黄色野菜が大腸がんリスクを下げるのに効果があると証明されました。

より効果の高い野菜の種類はアブラナ科の植物でブロッコリーやキャベツ、カリフラワー等がインドール化合物の含有率が 高いということです。大腸がんが気になる人は緑黄色野菜をたっぷり食べたほうがよさそうですね。

大腸がんが発生する原因のひとつにβ―カテニンが蓄積するのがあるらしいがその蓄積をどんどん分解してくれるそうです。

大腸がんとビール

大腸がんのリスクは様々論じられてますが、ビール好きには厳しい報告があります。

もともと飲酒の大量摂取は大腸がんのリスクを増大させるといわれてますが、特にビールは大腸がんのリスクが 高くなるといわれています。

ビールと大腸がんの関係は80年代にすでに研究されており、結果は明白でビールの摂取量と大腸がんの発生には 関係が認められています。

様々な条件はあると思いますがまったく飲酒をしない人に比べてビールを毎日大量に飲む習慣がある人は 大腸がんのリスクが2倍に膨らむというデータがあります。

これは結腸直腸に顕著に見られ若いころから習慣化され60歳も過ぎるとさらにリスクは上がるといわれています。

では抗酸化作用のあるワインはどうでしょうか?

もちろん量によるでしょうが、適度な摂取に限定すれば飲まないグループよりもリスクが少ないという結果でした。

ビールの多量摂取が習慣化しているひとは定期検診をして気をつけたほうが良いですね。

大腸がんと漢方薬

大腸がんにおける漢方薬の効果はどちらかというと、抗がん剤の副作用を軽減したり高齢の患者さんや抵抗力が著しく低下している方など抗がん剤が使用できない時などの補助として元気を出したり、抵抗力・免疫力をつけたりとした目的に使用することが多いようです。

また再発や転移を予防抑制のためにと直接的にがん細胞を死滅させる目的ではなく補助的な役割で使用する方が多いようです。

漢方薬の種類によっては末期がんで腹水がたまってしまうのでその改善のための目的で使用するなどピンポイントで漢方薬を使用する場合もあります。

元気を出すという観点からいえば一般的に体に良いとされる食べ物や健康食品でもその効果はあるのでよく主治医と相談しながら代替療法的に漢方薬も含めて使用するのは大事と言えます。

個人差はあると思いますが、実際の体験者でも余命を延ばしたり抗がん剤の負担を軽減したり生活の質の向上に貢献しているケースはたくさんあるので出来る限りなでもしてあげたい場合は対処療法と併用するのも良いでしょう。

大腸がんの腫瘍マーカーについて

がん検査には腫瘍マーカーはひとつの指標として確立してますが、大腸がんの腫瘍マーカーにはどんなものがあり、位置づけはどうでしょうか?

大腸がんの腫瘍マーカーにはいくつかありますが、一般的にまずCEA検査をして他の検査を追加して精度を高めます。

CEAとは癌胎児性蛋白抗原といって細胞のがん化が進行することによって増加します。

進行性の大腸がん患者の約6割りに確認できますが、喫煙や肝臓の疾患でも陽性になる場合があるので注意が必要です。

さらに精度を高めるためにCA19-9を行います、これは進行した大腸がんの約3割程度に確認できCEAの補完的に行う機関が多い。

ですがCA19-9も肝疾患や糖尿病でも反応するのでさらに腫瘍マーカーを追加する場合もあります。

大腸がんの検診・検査にも貢献しますが術後の経過観察や転移やデータの蓄積等にも利用されます。

現在はCEA以上の有用な大腸がんの腫瘍マーカーは存在せず他の検査と併用して精度を高めるのが一般的といえます。

回盲部の大腸がん

回盲部とは右の下腹部あたりで、小腸から大腸に移行する部分のことで回腸の末端部分でもあり盲腸や虫垂などがあります。

比較的腫瘤が発生しやすく良性の場合もありますが大腸がんの場合も少なくありません。

また隣接する組織や血管に転移しやすく発見された時、場合によっては抗がん剤の治療もおこなわない場合もあります。

いずれにしても回盲部は腫瘤が発生しやすく不調による検診にせよ定期健診にせよ発見された場合は良性か悪性なのか等、どのような治療を選択すればよいのかを判断するための正確な病巣の把握が重要になってきます。

手術前の診断や良悪性の判断にはファイバースコープによる観察が一般的ですが、血液検査や造影剤を使用してのCT検査等があります。緊急時やより正確に把握するためには開腹しての確認となります。

特に他の疾病等で手術をしてる途中で腫瘤を発見して正確に判断せずに悪性と誤診され余計な拡大手術にいたるケースも少なくありません。それだけ正確な判断が大事と言えます。

症状としては進行度にもよりますが、右下腹部の痛みが中心になります。

他の病気を併発する場合もあるので痛みは様々で限定はできませんがその多くはズキズキとした痛みが慢性的におこり進行すれば日常生活に支障をきたすほどの痛みになります。

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郵送による大腸がん検査について

大腸がん検査には便潜血反応検査や内視鏡を使った検査など様々ありますが、便潜血反応検査は自宅で自分で行い検体を郵送して結果をネットや書類で受け取ることができるシステムがあります。

各医療機関によるものや市販のキットによるものまであります。忙しい方や医療機関にいくのがおっくうな方で大腸がんの検査をして安心したい方には良いかもしれません。

値段は住んでいる各自治体などで推進フォローがある場合は数百円から可能ですが、通常1,500円~2,000円程度です。個人が通販で買う物もその程度ですが高いものだと5・6,000円はします。

基本的に便潜血反応検査なので使用法は専用の器具を便の表面をなぞるようにして付着させ容器の中にしっかりと蓋をしめて郵送するタイプです。2日にわたって検査するほうが精度が高く推奨されています。(3割~9割の差があるといわれています)

注意するべき事は郵送するまで3日程度以上間が出来てしまう場合は冷蔵庫に保存しなければなりません。また生理や痔のある方は検査できません。

検査結果は約2週間程度でネットやメールまたは書面で確認できます。

普段下痢や便秘を繰り返し血便などが気なる人、近親者に大腸がんの既往がある方やポリープの既往のある方などは活用してみても良いでしょう。

大腸がんとリンパ浮腫

大腸がんの手術の際にリンパ節郭精を行うと後遺症としてリンパ浮腫が起こる場合があり、予後にかなり影響する。

対策としては一般的なリンパ浮腫対策と同じで、スキンケアやマッサージなどあがるが外科的にリンパ管と静脈をつなげたり超微小血管融合術がある。かなり期待がされていて一生の付き合いを覚悟していたリンパ浮腫も完治する可能性がでてきた。

一般的なリンパ浮腫の対策とは?自分でできるマッサージとは?

マッサージも自分でやる場合専門化の指導の元やらないとただ単に時間と労力の無駄になったり逆効果の場合もある。

たとえば皮膚をずらしてからマッサージすることで別人のような腕や足になるほどの効果がありその感覚とコツをつかむのとただ単にマッサージを一生懸命するのとでは雲泥の差がでる。

それだけ微妙な感覚が大事でやはり初めは専門家の指導を受けてのセルフマッサージをすることが大事になってきます。

また弾性スリーブやストッキングも個人によって最適な物を選ばないと効果がでないので専門家に選んでもらうのが大事になります。

超微小血管融合術とは?

超微小血管融合術とは顕微鏡を使って一ミリ以下の血管を融合する技術でそれをリンパ管と細静脈をつなぐことに利用してスムーズなリンパの流れを実現する手術です。

局所麻酔で体への負担がすくなく入院も数日から一週間程度でよい。

一般的なリンパ浮腫の治療法であるマッサージや弾性ストッキングの方法で結果が思わしくなかった患者さんのケースでも完治が期待できると言われています。

ただしリンパ浮腫の罹患期間が長い場合、リンパ管自体が劣化して細静脈とつなげてもうまく排出が行われなくなる場合が多い。そういう意味ではリンパ浮腫になってから早ければ早いほど良い結果がでやすいといえます。

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