大腸がんと食事
大腸がんの手術を受けた後はどのような食事にしなければいけないのでしょうか?
当然手術の度合いや、個人によって対応は変わってきます。
大腸の手術をすると基本的な機能・能力が落ちてきますので水分の吸収力が衰え下痢が起こりやすくなったり、反対に基本的な腸の働きである蠕動運動が衰え便秘になることもありますしまた、手術した場所が直腸の場合、便意が常に感じられたり傾向としていつもトイレにきたくなります。
ひどい時は、小腸や大腸の癒着によって腸閉塞になったりと術後はいろいろなリスクの頻度が高まるので、それらに気をつけながら食事を取ることが大事になってきます。
しかし原則的には食事の制限といったことは具体的にはなく、何を食べても良いのですが消化にしにくい食物繊維をたくさんとることは控えたほうが良いでしょう。
食べ方の注意としては、いきなりお腹いっぱい食べるのは厳禁です。
これは退院してからもなのですが徐々に自分の体調を見ながら食事の量を増やしていきましょう。特に手術直後に大量に食事すると腸閉塞や下痢をおこしやすいので注意が必要です。
そのほかには当然良くかんで食事をすることです。また、お腹がすいたからといって食べたい時に食べるのではなく規則的に日々同じ時間に食べるようにすることで下痢、便秘、頻便を防ぐことができます。
具体的な食事内容
基本的には何を食べても良いですし、体力をつけるためにも制限をしないほうが良いのですが、同じ栄養素を摂取するにしても好ましい種類とそうでない種類とがありますし、調理や加工することによって食べても良いものもあります。
やはり一般的に、消化の悪いと言われている食品は控え、もしくは細かく刻んだり、やわらかく調理するなど対応します。また、調理だけでなく食事の時に良くかんだり、食べる量を控えるなどして対応しても良いでしょう。
気になるアルコールですが、特に問題があるわけではありません。しかし、大量に飲んだり酔いがまわることで食事の量が多くなってしまい術後の食生活が乱れてしまうことがあるのでそこは気をつけないといけません。
食べても良い食品
鶏肉・脂肪のすくない牛・豚・レバー あじ・かれい・すずき・さけ・かき 卵 豆腐・煮豆・ひき割り納豆 牛乳・チーズ・ヨーグルト
お粥・ご飯・うどん・パン・マカロニ じゃがいも・長いも・さといも
りんご・バナナ・もも・缶詰 ビスケット・カステラ・ゼリー 植物油・バター・マーガリン・生クリーム
かぶ・かぼちゃ・カリフラワー・キャベツ・大根・トマト・ナス・白菜・ブロッコリー・梅干
控えたほうが良い食品
油の多い料理・カツ・ビーフステーキ・脂肪の多い肉・バラ・ハム・ベーコン
貝類・いか・たこ・すじこ・かまぼこ・干物・佃煮・塩辛
大豆・枝豆 玄米・赤飯・玄米パン・胚芽入りパン ラーメン・チャーハン・焼きそば いさつまいも・こんにゃく・しらたきなど
パイナップル・柑橘類・干し果物 ラード・天ぷら・フライ ごぼう・たけのこ・ねぎ・れんこん・ふき・ぜんまい・わらび・きのこなど
うど・にら・にんにく・みょうがなど こんぶ・のり・ひじき・わかめ
辛子・カレー粉・わさびなどの香辛料 炭酸飲料、アルコール、濃いお茶・コーヒー