急性白血病とその特徴
白血病はそれぞれその経過によって「急性」と「慢性」に分類されます。
急性白血病は、未熟な細胞(芽球)ががん化して著しく増殖するため、正常な働きを持つ本来の血球細胞は作られなくなります。
そのため、赤血球の不足から貧血や息切れや動悸、倦怠感、顔面蒼白などが起こります。血小板の減少では鼻血や歯ぐきからの出血、消化管からの吐血や下血、時として脳出血を起こす事もあります。
また白血球の減少では高熱が続いて抗生物質を使用してもなかなか治らない、身体がだるいなど白血病での典型的な症状が引き起こされます。さらに、進行すると血液によって白血病細胞が運ばれ、肝臓や脾臓に白血病細胞が溜まり腫れてくる事があります。
治療しないと数週間から数ヵ月以内に命を落とす事もあります。
急性白血病には、その細胞の種類から「急性骨髄性白血病」と「急性リンパ性白血病」に分けられますが、成人では約4:1の比率で骨髄性が多くなっています。
急性白血病の発生の頻度は、日本では人口約10万人あたり6人ぐらいといわれていますが、最近では増加傾向にあり、特に高齢者での発症が増えてきています。
また高齢者発症においてもその約80%以上は急性骨髄性白血病です。
急性白血病の治療期間
急性白血病の治療期間は基本的にはなるべく長期にわたって生存させるといって意味でけいか観察が基本になります。
それを基本として初期の入院で半年程度(個人差がかなりありますが・・・。)してその後通院しての治療を数年行うのが一般的といって良いでしょう。
人によっては退院後すぐに経過観察だけというケースもあります。