白血病の初期症状と診断

1個の腫瘍細胞ができ、約6~7ヶ月経つと症状が出るという推定されています。 しかしながら、白血病の症状は様々であり、白血病に特徴的と言えるものは特にありません。

特に主とされる初期症状は風邪によく似ており、そのため初期の段階で白血病の診断するのは専門の医師でもとっても難しい事です。

白血病の診断としては医師による問診および触診の他、血液検査での末梢血液中の白血病細胞の有無、その増殖の度合いを見ます。但し、白血病だからといって、必ずしも白血球数が増加しているとは言えず、時には正常範囲内やむしろ減少している事もあります。

その場合は、より正確な診断の為には 骨髄検査(骨髄穿刺)での白血病細胞を確認が必要となってきます。

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白血病の症状

白血病の症状は急性白血病と慢性白血病では若干異なってきます。

(1)急性白血病の症状について

白血病では、骨髄の中でがん化した細胞(白血病細胞)が異常増殖することにより、血液をつくる場所がなくなり、赤血球、白血球、血小板などの正常な血球が減少してしまいます。そのため、例えば、赤血球が減ると酸素を運ぶ事ができなくなり、貧血、顔面蒼白、全身のだるさ、日常のちょっとした動作での動悸や息切れなどの症状が出てきます。

また、白血球が減ると、感染症を起こしやすくなります。その場合、発熱やのどの腫れなど感染症のような症状が出てきます。但し、発熱においては、白血病細胞が殖えることでも起こる場合があります。

血小板が減ると、血が止まりにくくなる事から、内出血による青あざができやすくなり、鼻血や歯ぐきからの出血が症状として見られます。

他にも白血病細胞が骨髄で増え過ぎてくると、骨や関節に痛みが出る事があります。あるいは白血病細胞が血管の流れにより他の離れた臓器に広がり、肝臓や脾臓が大きくなったり、リンパ節が腫れたり、歯ぐき(歯肉)腫れる事もあります。

白血病細胞が脳や脊髄の中に広がると、頭痛、吐き気等が症状として出てくる事があります。この状態を「中枢神経白血病(中枢神経浸潤)」と呼びます。

(2)慢性白血病

急性白血病と違い、慢性白血病においては進行がゆっくりなため、初期には殆どの患者さんが無症状です。そのため、通常の生活の中では気づきにくく、健康診断の血液検査で発見され診断されることがよくあります。

他にも、肝臓や脾臓が大きく腫れてきたり、リンパ節が腫れたりする症状が見られる事があります。これに加え、慢性リンパ性白血病では免疫力が低下するため、細菌やカビ、ウイルスなどにより、自己免疫性疾患の溶血性貧血などを合併することがあります。

<白血病の主な症状まとめ>

貧血症状 : 顔面蒼白、身体がだるい、疲れやすい、ちょっとした動作での動悸・息切れ など

感染症状 : 発熱、のどの痛みや腫れ、咳、下痢 など

出血症状 : 内出血による青あざ、鼻出血、歯肉出血、怪我をした時に血が止まりにくい など

その他症状: 骨の痛み、おなか(肝臓や脾臓)が大きく膨れる、リンパ節の腫れ、頭痛、嘔気や嘔吐、腫瘤の形成など

白血病の症状のあざについて

白血病の症状のひとつにあざがありますが、これは一般的なあざと見た目は似ていますが区別するのは容易です。

いわゆる打撲などでできる青あざは皮下出血によるものですが、しばらくすると自然と治癒してなくなります、それに較べて白血病によるあざは同じく皮下出血ではありますがなかなか治りにくくまた治りかけている間に他の部位にどんどんあざが増えて治癒する兆候がありません。

時間とともに増えるので一般的な打撲のあざとは明らかに違いがあります。

一か所もしくは数か所の打撲あざがある程度で他の部位に増えることがなければ心配することはありません。

ですが頻度が少なくても並行して重度の貧血や体の明らかなだるさ等が慢性的に起こる場合は一応精密検査を受けたほうが良いでしょう。

女性の場合は貧血等は起こりやすいのでそれほど神経質になる必要はないですが慢性的な場合は注意が必要です。

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