胃がんの予防
胃がんの原因でも述べたように、胃がんには様々な要因が考えられます。
検診などで胃がんの早期発見に努める他、日常生活でも胃がんを予防するために生活習慣を整えることは大変重要となってきます。
中でもタバコにおいては肺がんとの関連をよく聞きますが、胃がんとの関係も深くあります。
胃がんにおいて喫煙者は非喫煙者に比べ約1.5・2倍の発症率になるとも報告されている他、こうしたタバコの弊害がアルコールによって強化されるとも言われています。
アルコール自体には発ガン性はないのですが、胃がんでは摂取するアルコールの量が多すぎると胃の粘膜を傷つけ、そこにタバコの中の発ガン物質が作用すると影響は相乗作用で強くなることが考えられます。
胃がんの中でも胃の入り口に近い部位のがんでは、喫煙者では約3倍、さらにアルコールも両方のむ人は約5倍とその発症率は高くなります。加えて胃の出口に近いがんでも、喫煙者は約2倍もリスクが高くなる事は報告されています。
胃がんを予防するために、胃粘膜を傷つける塩分の多い食事を控える他、タバコ、アルコールを控える事が大切です。
また栄養素の中には、逆にがんを抑制する働きをもつものもあります。
ジャガイモやイチゴ、緑黄色野菜や果物に大量に含まれる「ビタミンC」には、発ガン物質の中の一つである 「ニトロソアミン」の体内での合成を抑制する作用があると言われています。
その他にも、落花生や胚芽米などに多く含まれる「ビタミンE」やかぼちゃ、ニンジン、ウナギなどに多く含まれる「ビタミンA」や「βーカロチン」なども、がんの発生を抑制する作用があります。
普段の食事から積極的に摂るよう心がけましょう。