肝臓がんと腹水について
肝臓がんの症状として起こる腹水の原因としては、他の症状と同じく肝機能の低下が進むことにあります。
肝機能が低下することにより、血管内の水分やリンパ管からリンパ液が漏れ出し「腹水」として腹部に溜まります。
腹水が溜まることにより、お腹は徐々にふくらみ「カエル腹」になります。また急激な体重贈増加や尿量の減少などがあらわれてきます。腹水の検査としては、まず医師は打診、触診など診察をした後、腹部超音波検査(エコー)やCT検査で診断します。また、腹水穿刺を行い腹水の性状を調べます。
腹水の貯留がある場合、利尿剤やアルブミン製剤を使用し溜まった腹水を体の外に出すようにします。ただし、元々肝臓機能の低下により溜まっている腹水なのでまた腹水は溜まってきてしまいます。
「腹水穿刺」という方法もあります。しかし、急激に腹水を抜く事は体内の水分バランスを一気に変化させ体力低下や場合によってはショックを起こす危険性もあるため慎重に行われます。
腹水の症状
腹水貯留によりおこる他の症状には以下のものがあります。
- お腹の張り
- 腹部圧迫による不快感、息苦しさ
- 食欲低下
- 体重増加による体の重さ、だるさ
- 手足や顔のほてり、あつさ
- 手足や顔のほてり、あつさ
- 便秘、下痢 など