肝臓がんの原因
一般に言われるがんの原因としては喫煙や食品添加物などの化学物質、紫外線などの放射線、食事、ストレスなど様々な要因があげられます。
肝臓がんの場合、そのの多くは肝炎ウイルスが深く影響しています。
肝臓がん患者多くは肝細胞がんであり全体の約70%の人はC型肝炎ウイルスに、約20%はB型肝炎ウイルスに感染しています。 肝炎ウィルスによる肝炎の症状がなくても、肝炎ウィルスのキャリア(発症はしてないけれど(+)反応が出ている感染者)も肝臓がんの危険性は高いと言えます。他にも慢性的な肝臓疾患を持っている人(慢性肝炎、肝硬変など)、母親や兄弟など家族が肝臓病を患っている人なども危険性があります。
肝炎ウィルスに感染すると、発症により慢性肝炎になり、進行し肝硬変へと移行してきます。その後、約10・20年程で肝臓がんを発症する危険性がとても高くなります。このようにB型およびC型肝炎ウイルス感染者や慢性肝炎患者、その中でも肝硬変の人は、肝臓がんを発症する危険性が他の人よりも極めて高いと言えます。
肝炎ウィルスに感染した全ての人が肝臓がんになるという訳ではありません。しかしながら、一般の人よりも定期的に検査して早期発見のため日頃から体調管理に努めましょう。
また、先にあげたハイリスクの人が多量の飲酒を続けてアルコール性肝硬変から肝臓がんになるケース、また脂肪肝の人も肝硬変に移行する場合があるので、アルコールを普段からたくさん飲む人も肝臓がんには要注意です。
転移性肝臓がんについては、他の臓器のがん細胞が体内の血流に乗って肝臓に運ばれ転移しますので予防は難しく、原発と呼ばれる元々のがんの治療をしなければなりません。
なお、肝細胞がんと同じく原発性肝がんである胆管細胞がんの原因に関しては、肝炎ウィルス感染とは無関係といわれ現在のところ残念ながら不明です。