子宮頸がんとワクチンについて
子宮頸がんの原因はほぼ100%ヒトパピローマウィスルス(HPV)の感染によるものです。これはいわゆる粘膜によって感染するウィルスで性交渉等で感染して女性の約80%が一度は感染経験があると言われています。
そういう意味ではSEXの経験のある女性ならば子宮頸がんになる可能性はあると言っても過言ではありません。
逆に言えば子宮頸がんの根本原因がわかっているのならその原因を除去すれば子宮頸がんにならないとも言えます。
現在ヒトパピローマウイルスのワクチンがあるので若いうちにワクチン接種をすればある意味完全に予防できるがんと言えます。
マスコミ等で盛んに子宮頸がんワクチンの啓蒙をしているのはそれが理由です。
このワクチンはすでに世界では使用されていて現在の日本では2009年の12月より実際に摂取活動がはじまりました。このワクチンは10歳以上の年齢の女性が対象で上腕に3回、半年をめどに二回目は約一ヶ月後三回目は約半年後と接種します。
しかし接種の途中で妊娠をした場合には中断すると決められています。
この半年にわたる接種による予防効果は約6.4年間とされていますが、一番の予防はやはり定期健診による早期発見になるので1年に1回は子宮頸がん検診をするようにしましょう。
ワクチンの費用は平均すると1回目が17,000円程度で2回目以降も15,000円程度になりますセットで4~6万程度です。地域や年齢によっては助成金によって全額負担してくれる自治体もあるので自分の住んでいる市町村に問い合わせて見るのも必要です。
ワクチンを接種することで起こる副作用としてはアレルギー反応等があり人によっては注射部分の痛みや腫れを起こすことがあるそうです。
海外では重篤な副作用の報告がネット等でアップされて議論されているようですが、慎重な判断は必要です。
ヒトパピローマウイルスの種類とワクチンの種類
ヒトパピローマウイルスはひとつではありません。実はワクチンも多数効果のある種類とそうでない種類があります。これは厳密に言えばサーバリックスだけで防げるヒトパピローマウイルスは2種類だけです。
ですので子宮頸がんワクチンをきちんと接種しても100%完全ではないという指摘が多数あります。
サーバリックスに効果があるのは16型、18型です。この2種類が子宮頸がんの約70%を占めます。そういう意味ではかなりの割合で予防効果はあると言えます。
さらにGARDASILというワクチンは6・11・16・18型に有効で予防効果が期待できます(発売予定)。
その他にハイリスク型、すなわち子宮頸がんになりやすいヒトパピローマウイルスは31・33・35・52・58型です。
子宮頸がんワクチン助成について
各地域で子宮頸がんのワクチンを推進する意識が高まり全国レベルでワクチン助成の活動が活発化しています。
関東知事会等でもワクチン接種を国の費用で補助するように願書を提出しています。
やはり子宮頸がんはワクチンで予防できるがんと分かっているので全国で地域差がないよう要望するようです。
まだ地域差があるのでどの市町村がどれくらいの助成をするのかは一律では論じることはできないですがインターネットでも現在の住まいの市町村公式ホームページにアクセスしたり子宮頸がんワクチン助成と検索窓に入力してスペースを空けてお住まいの県市町村名を入力してもヒットすると思います。
高校生の子宮頸がんワクチン接種
高校生ぐらいになると性経験をする割合も高くなり性病や妊娠の可能性もでてきます。当然ヒトパピローマウイルスの感染頻度も高くなります。
高校生の子宮頸がんワクチン接種についてよく質問されることがいくつかあります。
それは高校生のカップルで男の子が自分の彼女がヒトパピローマウイルスワクチンを接種する時に(三回行う間に)性行為をしていいのか?または副作用として妊娠できなくなるとか死んでしまうケースも稀にあるとかうわさに対しての不安などです。
まず接種の途中でHをしてしまいヒトパピローマウィスルを感染させてしまったとしましょう。
その時点で彼女にはまだワクチンによる免疫ができていないので当然感染はしてしまいます。
本質的には感染したらその段階でワクチンの効果はないということです。
ただ続ければ抗体ができるので次の感染対策にはなります。
基本的には現在感染したヒトパピローマウイルスは自然に消滅すればリセットされるという認識です。
現実的にはヒトパピローマウイルス感染すれば必ず子宮頸がんになるわけではないのでワクチンは接種したほが発症率が低いのは言うまでもありません。
またワクチンによる死亡説や不妊説などがありますが、たしかにその確立はゼロではありません。
ですがある意味インフルエンザやたのワクチンも究極的にはリスクがあります。
個人の体質や体調にもよりますから大事なことは、主治医によく相談してワクチンを接種するということです。
不妊説に関してはワクチンに含まれる試薬に去勢効果があるものを指摘している部分を指すと思いますが実際はそのような作用はなくワクチン単体での不妊作用は考えられにくいでしょう。
国内初、子宮頸がんワクチン接種後に14歳女子死亡
子宮頸がんワクチン接種を受けて14歳の女子中学生が死亡したとの報告が国内で初めてありましたが、ワクチンとの因果関係ははっきりとはいえない状況です。
理由はその中学生が不整脈の既往があり完全な健康体ではなかったこと。
実際接種後の死亡の直接的な原因は心室細動であり致死性の不整脈で亡くなったといわれるからです。
しかし確実な因果関係がないとはいえサーバリックスと不整脈とはまったく関係がなかったのでしょうか?
今回使用されたワクチンのサーバリックス、本来の副作用としては様々ありますが、不整脈を誘発するような副作用は基本的には報告はないものの例外的に体質相性によっては不整脈そのものではなく虚血性疾患を指摘する報告もあります
直接的ではないもののワクチンの影響があって本来は死亡事故に至らなかったレベルの女子が結果的に死亡してしまった経緯は否定しきれないのも事実だとえる。
ワクチン接種はザーバリックスだけでなくすべてに言えることは、個々人の体質や体調などをよく把握し考慮して主治医とよく相談して行うことが非常に大事であることです。
過度の心配はしなくてもやはりリスクがあることは事実として受け止め最大の注意をして接種することが最重要であるといえます。
最近のワクチン副反応について
子宮頸がんリスクをなくしたいけれども、ワクチンを家族や娘に接種させるのだからまっさきに考えるのは副作用の心配だと思います。
ましてや現実にニュース等でワクチンの副作用に悩み人生が変わってしまった人の告白や報道がなされれば実際どうなのか?徹底して確認したくなると思います。
まず厚生労働省が正式に発表している副反応では注射部位の痛みがあります。10%以上の頻度と発表されてますが実際はほぼ接種の際には起こる炎症痛で、子宮頸がんワクチンが筋肉注射であるというのが理由とされてます。
厚労省は比較的軽く扱っていますが、ワクチンに反対している方や組織の反論には注射の痛みだけでもかなりのリスクがあることが報告されてます。
接種したほうの腕がしびれたり、腫れたり痛みが背中や足まで広がって一ヶ月近く続く、筋肉痛のような痛みになる、また注射針を刺した周辺だけだなく関節痛や痛みが全身を転移して最終的には痛みで意識がなくなったりするケースもあるようです。
また全身のだるさ、嘔吐、めまい、激しい頭痛(金づちでなぐられるような、またさすような痛み)じんましん、生理不順や不正出血のように全身の体調不良なども多いようです。
さらに重篤な症状として、筋力が低下して日常行為もできない、歩行障害・不能、手足の感覚麻痺から運動能力低下、筋無力症、体だけでなく脳障害(記憶力低下、計算ができなくなる等)、時には呼吸困難から呼吸停止して失神してしまうなどあらゆる全身障害が確認されてます。
副反応の正体はワクチン添加物
子宮頸がんワクチンは有効成分のほかに長期的に効果を持続させるため免疫増強剤(アジュバンド)が添加されている。
この免疫増強剤は(水酸化アルミニウム等)は脳や神経への毒性も指摘されている他、抗体反応の過剰をもたらし健全な細胞まで攻撃する引き金になってしまうといわれている。
ワクチンの性質上長期にわたり強い抗体価が必要であるがために過剰な抗体反応が起き正常な細胞の機能を著しく阻害してしまうというのが副反応のメカニズムのようです。
また生理的感応の個人差やその時の体調、既往歴によって多様な副反応と頻度に違いが表れるともいえるでしょう。