すい臓がんは遺伝するの?
はたしてすい臓がんは、遺伝するのでしょうか?
他のがんでもそうですが、現在医学的に完全にがんが遺伝するメカニズムについては解明されてはいません。
しかしがん発生の原因である正常な細胞が異常を起こし増殖するそのときに、遺伝子レベルで影響があることは事実です。
細胞分裂するときに健全な細胞とならず故障を起こしやすい遺伝子とそうでない遺伝子があるのはわかっています。
ただこの異常細胞の引き金になっているのが、食生活や生活習慣・喫煙・飲酒・ストレスなど様々な要因が重なっておこるので 遺伝だけでがんができやすいかどうかは断定できません。
しかしそういったことも加味してある程度のばらつきはあるものの、約一割程度が遺伝による異常細胞の発生に関係しているようです。
いわゆる、家系的にがんで亡くなる人が多い場合は、生活習慣や喫煙・飲酒等気をつけたほうが良いのはいうまでもありません。
特に乳がんの遺伝的リスクは顕著だといわれています。
すい臓がんに関しては、糖尿病の家系的・生活習慣的リスクから影響があるといえます。
もし親・兄弟にすい臓がんが多発して、心配であるのなら特に食生活に気をつけるべきでしょう。
暴飲暴食によるすい臓の疲弊は糖尿病の引き金になるとともに、すい臓がんのリスクが一気に高まります。
もともと家族は同じ食生活の趣向があるので、普段の食事を他の家族との違いを意識して気をつけてみるのも良いでしょう。
そこに加齢とストレスが加わるとかなりのリスクを負うことになるので、そういった危険因子をひとつひとつ取り除くことが重要になってきます。
そういった意識が最終的に遺伝的リスクに対しても効果があるといえます。