すい臓がんと炭素イオン線
近年有効ながん治療のひとつとして注目されているのが、炭素イオン線を利用した重粒子線治療です。
すい臓がんの治療にも効果が見られています。
進行したすい臓がんの場合手術不能で化学療法や温存療法などに限定されてしまい、且つ予後があまりよくありません。
発見されたとき、具合が悪くなってきた時はすでに進行している場合がほとんどなのでそれも予後の悪さの原因です。
しかしそんなたちの悪いすい臓がんにも重粒子線治療はかなり有効な方法であることが認められています。
すい臓は周辺臓器の奥深く存在してそれが手術の困難さと完全除去の困難さに関与してますが、重量視線は腫瘍にピンポイントに 照射できますし到達深度も調節できるのでエックス線治療に比べても神経が集中しているような箇所でも徹底して治療が行なえます。
炭素イオン線を利用した重粒子線治療は患者への負担が少なくほとんど痛みがなく一回の治療時間も数分から数十分です。
また陽子線に比べ回数も少なくてすみます。(併用することでメリットはありますし、両方使える機器もあります)
ただし現在は保険が適用されずかなり治療費が高額で150万~300万ほどかかってしまう。
今後保険適用による治療が実現できるように期待がされています。