前立腺肥大と前立腺がんの関係
よく、前立腺肥大は前立腺がんと同じもしくは、関係があると思っている人は多いと思いますが、まったく違います。
前立腺肥大症は内腺にできる良性の腫瘍で前立腺がんは外腺にできる悪性の腫瘍です。
前立腺肥大症はがんと違い腫瘍が大きくなることはあっても周辺に広がったり、転移して他の臓器に腫瘍が広がることはありません。
ただし内腺の中では大きくなるので、尿道や膀胱を圧迫するので尿が細くなったり回数が増えたり症状が進むと完全に尿が出なくなったりして 大騒ぎになったりもします。
前立腺がんでは無くてもきちんと管理しなくてはなりません。
しかし軽度のもしくは自分で排尿に支障がなければ特に治療の必要はありません。
治療する場合は、薬物による治療と手術とがあります。 薬物は注射や内服薬を用います。
手術は、電気メスで前立腺を切除したりレーザー針で組織を凝固したり肛門から超音波で加熱したりと様々です。
いずれにしても前立腺肥大症から前立腺がんに進むことはありません。
もし膀胱の圧迫感や排尿困難・血尿といった症状があり前立腺肥大でない場合、進行した前立腺がんの可能性大です。
これは初期の前立腺がんでは症状がまったくなく、進行してから前立腺肥大に似た症状がでるという対照的な関係にあるといってよいでしょう。