前立腺がんのホルモン療法とは?

前立腺がんは男性ホルモンの影響によって進行する特徴があるのですが、逆に男性ホルモンを抑制または遮断することによってがんの進行を阻止したりコントロールするのがホルモン療法です。

精巣摘除術(去勢術)

男性ホルモンを低下させるのにホルモンそのものの出所である睾丸を切除することで分泌を遮断してがん細胞の進行を抑える治療法です。 リスクとしては性機能が望めなくなります。

LH-RH

この治療はLH-RHという注射をすることで、結果的に精巣の働きを抑制してがんの進行を抑えます。

普通、視床下部から分泌されるLH-RHは、下垂体にある受容体に結合してLHを分泌させ、男性ホルモンの分泌を促しますがLH-RHに似た構造の薬剤を注射することによって下垂体からのLH分泌がストップして結果的に前立腺がんを抑制します。

方法は4週に1回、または12~13週に1回、下腹部などに皮下注射します。

リスクとしてほてりや性欲減退などの症状が起こります。

数々のガン患者を完治させてきた食事法

女性ホルモン剤

エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンのひとつにも、男性ホルモンの分泌を抑制する働きがあります。

よって女性ホルモン剤(エストロゲン剤)でがんの抑制効果が結果的に得られます。

リスクとして浮腫(むくみ)や女性化乳房、肝機能障害や血栓ができやすくなる作用があるので心筋梗塞や脳梗塞などの既往がある場合特に注意しなければなりません。

抗男性ホルモン剤(抗アンドロゲン剤)

エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンのひとつにも、男性ホルモンの分泌を抑制する働きがあります。

よって女性ホルモン剤(エストロゲン剤)でがんの抑制効果が結果的に得られます。

リスクとして浮腫(むくみ)や女性化乳房、肝機能障害や血栓ができやすくなる作用があるので心筋梗塞や脳梗塞などの既往がある場合特に注意しなければなりません。

転移したがんにも効く?

ホルモン療法は転移した前立腺がんにも有効です。その理由は転移した部位も前立腺がんの性格を持っているためその作用が認められるようです。

内分泌療法は長く続けると反応が弱くなりいずれは病状がぶり返してくることがあります。これを再燃とも呼びますが、最終的にこの治療法で完治することは少ないようです。

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