重粒子線と前立腺がん
がん治療に対してさらに期待が高まる重粒子線治療ですが、前立腺がんに対しても効果が期待されています。
重粒子線治療はピンポイントでがん細胞だけに効果が期待できる集中性とその死滅させる効果の高さの評価が高い治療法です。
放射線治療は前立腺がん治療には有効とされていましたが、健康な細胞への影響は完全とは言い切れない部分が ありましたがその点でも集中性にすぐれる重粒子線はすぐれた選択肢であるといえます。
また5年生存率や前立腺がんでの死亡ではない率がともに9割を超える報告もあります。
さらに副作用も他の治療法や放射線治療に比べて少なくより理想的な治療法であると期待されています。
前立腺がんの重粒子線治療不適格条件
効果の高い重粒子線治療ですが、誰しも受けられるものではありません。不適格の対象はいくつかありますが、 すでに他の放射線治療を受けている部位やかなり進行した前立腺がんや生存率が低い場合(すでに余命半年以内)は 治療の対象にはなりません。
実際にはさらに詳細な分類がありますが大まかな考えは前立腺がん患者で未治療と完治の可能性が高いのが条件といえます。