リュープリンと前立腺がんについて
リュープリンなどの内分泌治療は、進行した前立腺がんに対しても有効な治療法のひとつです。このリュープリンはホルモン剤の一種でLH-RHアナログ剤と呼ばれ投与することによって結果的にホルモンの分泌が抑制されて、ホルモン依存の治療薬として働きます。
前立腺がんのようにテストステロン(男性ホルモン)に依存するがんには効果的で、リュープリンを投与することによって結果的にテストステロンの生産を抑えて前立腺がんの発症・進行を抑制します。治療効果は精巣の摘出手術と同程度と判断されています。
実際の治療は前立腺の皮膜から外に浸潤した進行性の前立腺がんが対象で、皮下に液体と粉末を混ぜて注射します。
薬剤の種類にもよりますが、注射する場所が腕になったりお腹になったり一回の注射での効果の持続が一ヶ月から数カ月のものまであります。
リュープリンの副作用
前立腺がんに効果的な治療法であるリュープリンですが、副作用もあります。すべてのケースに当てはまるわけではないですがいわゆるホットフラッシュ(顔面ほてり)や皮下注射した部分が赤くはれ上がったり、膿を生じたりする場合があります。
副作用の起こる率は全体の1割程度で膿などが生じるケースはさらに少ないケースといえます。その他にも頭痛・めまい・関節痛・皮膚炎・ひん尿・肝機能障害・糖尿病悪化・歩行困難等があります。