前立腺がんの生存率
前立腺がんの生存率は個人の体力や病院や医師の技術、様々な要因によって変化するので一概には言えません。 全体的にいえることは前立腺がんは進行の遅いがんで他のがんに比べると予後の良好ながんといえます。参考平均値
- 前立腺内に限局している場合 70~90%
- 前立腺周囲に拡がっている場合 50~70%
- リンパ節転移がある場合 30~50%
- 骨や肺などに遠隔転移がある場合 20~30%
進行度別に見た生存率 5年生存率
- 病期A 70%
- 病期B 71%
- 病期C 42%
- 病期D 29%
非がん死率
- 局所にとどまるがんの10年非がん死率は100%、
- 局所浸潤、リンパ節転移が認められる症例の10年非がん死率は37.4%
- 初診時骨転移が認められる症例の10年非がん死率は11.2%
放射線治療の5年生存率
- A期で90%以上
- B期で80%前後
- C期で60%前後
- D期で30%前後
前立腺がんの生存率はステージと治療法による
前立腺がんの生存率は病期すなわちステージとその時に選択する治療法によって変わってきます。平均参考値にもあるように 病期ステージAではかなり生存率は良く90%といっても良いくらいです。
あと生存率を大きく左右するのが外科による摘出手術が可能かつ有効であるかどうかにかかわってきます。
摘出手術が不可能な場合はいわゆる進行性の前立腺がんであり隣接する組織や大きな血管に浸潤が認められる場合であり、転移の可能性も十分考えられます。
こうなると一気に生存率は悪くなり50%を切るようになる可能性が出てきます。もちろん選択する治療法にもよりますが予後の 悪さは摘出可能の場合に比べると一目瞭然です。
あとは末期であれその後の進行が治療の影響だけなく患者さん個々人の差もあり一概にいえないのが現状です。