がん免疫療法とは?
がん免疫療法とはどんな治療法なのでしょうか?
通常体には、体調を整えようとする力がありますが、これを総じて免疫力と呼びます。
この免疫には2種類あって、自然免疫と獲得免疫と呼ばれています。自然免疫とは赤ちゃんの時から備わっている力で、それに対して経験的に外的から体を守る力を増強させるのが獲得免疫です。
予防接種などは獲得免疫療法の代表です。
総合的な免疫力と言うのはこの二つの免疫が両方協力して、非常に効果的に外敵から体を守っています。
がん免疫療法とは、この免疫力を育て強化し術後の再発や転移の抑制はもちろんのこと、根本的な原発巣の治療にも生かそうというものです。
しかし、がんが発生して増殖するということは、自然免疫ががん細胞に負けていることなので効果的にがん免疫療法をするためには獲得免疫がメインになります。
決して自然免疫の力がだめと言うわけではなく力が及ばなくなった場合やはり強力で効果的なのは獲得免疫と言うことで、ベースには常に自然免疫がなければなりません。
ではその、獲得免疫によるがん免疫療法とはどんなものでしょうか?
簡単にいうと免疫細胞を強化する、または成長・訓練させる細胞を浸入することによって、より専門にがん細胞だけに戦力をもった免疫細胞を育てるスキルです。
イメージ的には素人のリンパ球などをプロの戦闘能力の高い、しかもがん細胞だけに特化した専門のプロ集団を育てるといったところでしょうか。