PET検査について
PET検査とは、比較的負担が少なくて精度の高い検査ができることから近年急速に普及しているがん検査です。
PET検査の原理は、ガン細胞はブドウ糖を多く摂取する性質を利用してマークアップさせて発見する方法です。
人工的に作った放射線を出す薬品ブドウ糖をがん患者に投与すると、ガン細胞は本物のブドウ糖だと勘違いして多量に摂取する
この状態で放射線に反応するカメラで撮影するとがんの存在と位置がわかる。
PET検査の具体的な方法
まずは放射線管理区域において、薬の量をきめるため体重を測定します。
その体重にあわせて放射性物質の入った薬を注入する
その時わずかながら被ばくすることになります。
注入が終わると、1時間ほど安静にして薬を全身にいきわたらせます。
普通個室でリラックスしながら、検査のパンフレット等を見ながら過ごします。
十分薬がいきわたったら、PET-CT画像診断装置にて撮影します。
機種によってはPET画像のみの撮影しかできない機種もあります。 撮影時間は約25分程度
脳ドッグに使うMRIなどに比べて圧迫感は少なく、ベッドに横たわって アーチ型の機会にくぐるといった感じです。
フタをしめたり密閉されることはないです。
撮影後は体内の放射線を減らすために20分ほど休憩します。
これで検査自体は終了です。全体の検査時間は2時間ほどです。 費用は約11万 検査結果は約2週間後にわかります。
標準的なPET画像の場合、がんの部分は黒く見えますが、画像処理をすることで 金色に近い白色でかなりはっきりと確認することができます。
すい臓がんのような内蔵の奥にある発見しにくいがんもはっきりと位置が確認できます。
また、新たながんの転移も調べるのに有効です。
しかし、逆にPETで見つけにくいがんもあります。
それは、脳、腎臓、膀胱のがんです。
なぜかといえば、検査薬が検査のときに集中してしまい、がん細胞との区別が非常に 困難になってしますからです。
また、早期の胃がんや食道がんはがん細胞が薄く見つけにくいといえます。