サリドマイドとがん治療
かつていくつもの問題がおこり先天性の奇形等を起こす危険な薬物として使用を禁止されていたサリドマイドが がん治療に役立つという報告がされました。
それは骨髄腫の治療やがん細胞に特徴的な血管新生を抑制する効果があると認められました。
この血管新生を食い止めることができればがん細胞の増殖を抑えられ温存療法や末期がんの体力回復にも 劇的に効果があります(食欲不振・倦怠感・吐き気等)。
また他の薬剤との併用で末期のすい臓がんの延命治療にも効果が見られるようです。
しかしもっとも注意しなくてはならないことは妊婦に使用すれば確実に催奇形性等の結果をもたらすため 完全に使用してはならないと言うことです。
ただこのサリドマイドは症例が少なく厚生労働省も認可しておらず医師個人の判断で自由診療で行なわれるに留まっています。