がん転移のメカニズム
近年医学の進歩とともに、がんの治癒率は飛躍的に上がってきているといえますが、それはあくまで早期発見の段階と、腫瘍それ自体が病巣に留まっている段階のことであって、進行がん、すなわち転移のみらえる病期のがんはやはり、予後がよくないといえます。
ということはいかに転移を起こさせないかということが、に完治や予後の向上にかかってきます
それでは、がん根治のキーワードといっても良いこのがん転移のメカニズムとはどうなっているのでしょうか?
なぜ転移が起こってしまうのでしょうか?
転移のメカニズムを簡単にいうと、まずなんらかの原因で初期がんが発生します(原発巣)。
そしてその場所で正常な組織に浸潤していき、やがて血管やリンパ節にまで達します。
やがてがん細胞は血管やリンパ節からほかの場所へ移動してその移動先でも増殖をして転移を繰り返します。
メカニズムを少し詳しく説明すると、実は浸潤や血管・リンパ節へ流れる際、あるたんぱく質が必要であったり 血管内やリンパ内においてキラー細胞(NK細胞等)に打ち勝たなくてはならなかったりするのです。
そのがん細胞の動きを抑制するのが、やはり体本来もっている免疫系の働きです。
本来の免疫系を活性化させることで、かなりの割合で転移の要因はふせげる可能性はあります。
なのでがん摘出した後、希望をもって生きたり、笑って過ごしたりすることは、十分転移や予後を良くすることにつながります。
また、浸潤・転移の複雑なメカニズムの際に、薬をつかって転移をさせないようにする研究も進んでします。
さらに最近では、がんを直接破壊するのではなく、がん細胞につながって栄養を送っている血管を遮断させて、兵糧攻めしてがん治療や延命治療をおこなう方向性が生まれてきて、かなり効果が出てますし期待されています。
これは血管新生阻害剤を使用して、がん細胞につながっている血管を減退させやがて死滅させる方法です。
新生血管抑制療法といってこれからのがん治療及び延命そして転移に対しての抑制効果がかなり期待されています。