子宮がんの予防 毎日できること
子宮がんの予防には子宮がんの検診・検査が有効であるといわれています。早期発見をすることで、病巣が広がる前に治療をしようという考え方です。
早期の治療ができれば、完治の可能性は高いといわれています。しかし、これはあくまでも二次予防であり、本当の意味での予防とは少し違うといえるでしょう。
確実に子宮がんの予防ができる方法は、ヒトパピローマウィルスの感染を防ぐことが挙げられます。感染はコンドームで防げるといわれています。また、パートナーとともに清潔をこころがけることも有効と考えられています。これらは頸部の子宮がんの予防です。
体部の子宮がんの予防は、これというものがないといわれています。ホルモンのバランスが関係していることがわかっているので、食事の面での工夫が有効とされています。また、ストレスをためないなどもホルモンバランスを保つためには必要と考えられます。
これらのこころがけで、子宮がんの予防はできるといわれています。ただし、これで完全に防げるとはいいきれないようです。子宮がんの原因は、さまざまな要素が考えられるといわれています。したがって、二次予防である検診・検査が重要となっているのだと考えられています。
一日30品目
がんの予防に有効とされている食材はたくさんあります。そのときどきによって、食材にも流行があるようです。話題の食材は、スーパーでも飛ぶように売れるといわれています。しかし、そればかりを食べているとかえって栄養のバランスを崩してしましまうということが問題となったこともありました。
必要なことは子宮がんの予防のために、ひとつの食材を大量摂取することではないと考えられます。
一日30品目という言葉がありますが、それだけの食材を食べようと思ったら否が応でもバランスがよくなることが考えられます。肉だけで30品目、野菜だけで30品目とることはかえって難しいでしょう。そうなると普段あまり取り入れていない、海藻や豆類、乾物なども摂取するようになることが考えられます。
単品料理になりがちな丼ものや、麺類は品目数が少ないため食べ続けるのはあまり良いとされていません。定食形式の和食に切り替えることが30品目という数字をかせぐ秘訣と考えられています。
食生活が欧米化したことが子宮がんの原因ともいわれています。日本人の子宮がんの予防に必要なことは日本人の身体に合った、昔ながらの和食を取り戻すことにあるといえるかもしれません。
身体を大切に
子宮がんの原因のひとつとして、ヒトパピローマウィルスの感染が考えられます。しかし、このウィルスは感染してもかならずしもがんに至るものではないこともわかっているようです。
がんに至る原因はさまざまなことがあげられています。そのなかで、子宮が弱っているとがんになりやすいのではないかと考えられています。子宮が弱っていると、感染という刺激に耐えられないのではないかということです。
子宮が弱る原因のひとつには、繰り返す妊娠中絶があるといわれています。中絶は子宮に大変な負担をかけると考えられています。
昔からいわれている「身体を大切にする」ということばには、「貞節」の意味が含まれています。昔のお母さんやおばあさんは若い娘に「身体を大切にしなさい」と言ったものです。今ほど性がオープンでない時代に、娘の貞操を守るためにいわれていたと考えられます。
医療の発達した現代にもその言葉は重要な意味をもつといえるでしょう。感染の危険のあるコンドームなしの性交渉、のぞまれない妊娠・中絶、不特定多数の相手との性交渉、これらは子宮がんの原因をつくると考えられています。
昔のお母さんやおばあさんの言葉をかりれば、「身体を大切にする」ことは子宮がんの予防となると考えられるのではないでしょうか。
こころがけでアンチエイジングも
子宮がんの予防に、栄養のバランスをきとんととることが挙げられます。栄養のバランスをとることで、ホルモンのバランスを整えることが大切といわれています。
そして、適度な運動も有効です。閉経後に肥満がある女性には、ホルモンバランスが狂いやすいと言われています。さらにはストレスをためないことも重要と考えられています。ストレスはホルモンバランスを崩しやすくすることはもちろんのこと、免疫を低下させてしまうという困った働きをするといわれています。
子宮がんの予防のためには免疫力をしっかりと蓄えておくことが重要と考えられています。
これだけの努力をこころかげるのは、けっこう大変なことかもしれません。
しかし、これらの項目をひとつひとつ見直してみると、身体にいいとされていることばかりといえるでしょう。
子宮がんの治療で、免疫をあげるための療法を取り入れていることもあるようです。その患者さんには「肌が若がえった」という報告がみられるといわれています。これは、免疫をあげることががんにも有効であると同時に、アンチエイジングの効果もあるということのようなのです。
アンチエイジングまで期待できるのであれば、子宮がんの予防の励みにもなるとえいるでしょう。
ワクチンの開発
頸部にできる子宮がんの原因は、ヒトパピローマウィルスの感染が関係していることが明らかにされています。コンドームの使用でこのウィルスの感染は防げるといわれています。予防方法がわかっていても、子宮がんは若い世代に増えているといわれています。子宮がんの検診・検査が20歳からうけられるということもあまり知られていないようです。
若い世代にとっては、がんは高齢者の病気という思い込みがあることも考えられます。
近年、このヒトパピローマウィルスにワクチンができたことが発表されたようです。夢のワクチンとまで期待されているのですが、一方ではこのワクチンによる不安の声もあるようです。
この子宮がん予防のワクチン、ある種のヒトパピローマウィルスには効果があるのですが、全てのものにきくわけではないというのです。種類が多いのがこのウィルスの特徴でもあるといわれています。もし、ワクチンを打ったことで安心してしまったら、以前よりも無防備となってしまう可能性も考えられます。
夢のワクチンの認可がおりるのも、もう間もなくとも考えられています。まずは全世代への知識の普及と、子宮がんの検診・検査の徹底が先決かもしれません。
子宮がんの予防 様々な食材
子宮がんの予防に有効な食べ物とはどのようなものなのでしょうか?
免疫を高める食べ物が、がんには有効といわれています。発酵食品は免疫を高めることがわかっており、納豆やキムチ、チーズやヨーグルトなどを毎日食べることが効果的といわれています。
そのほかにも子宮がんの予防に役立つ食品はたくさんあります。活性酸素を取り除くベータカロチンを多く含む人参、抗酸化作用のあるトマト、ペプチドががん予防に有効と言われている大豆製品、辛み成分が有効な大根、がん予防だけでなく老化予防にも期待されるゴマ、生活習慣病にも効果がある緑茶、などなどが挙げられます。
もうひとつのポイントは、あぶらっこい高カロリーな食事を改めるというところにあるようです。食物繊維を多く摂ることも有効ですので、ゴボウやキャベツもよいとされています。
日本人にはもともと少なかった体部の子宮がんの原因は、食生活の欧米化があげらるといいます。昔ながらの日本の食事を取り戻すことが、子宮がんの予防と考えられています。
ビタミンやカルシウム、食物繊維など、ふだん不足しがちなものを積極的にとりいれるのがいいようです。
食事はおいしく、楽しみながら食べると、さらに栄養の吸収も高まるという説もあるようです。