前立腺がんの検診・検査

前立腺がんの検診・検査は直腸診、スクリーニング検査(PSA)、超音波検査、針生検、などがあります。

直腸診

直腸診は、肛門から直腸に指を浸入させて指で前立腺の状態を調べます。

直腸の壁越しに前立腺の硬さや表面の状態、肥大などを確認します。がんがある場合前立腺が固くなり、表面が凸凹になります。時にははっきりと腫瘤として指で確認することもできます。

比較的簡単な検査ですが状態を良く確認できる検査です。

超音波検査

超音波検査はいわゆる“エコー”を利用する検査です。痛みや放射能の影響もなく患者さんに負担のない検査です。

ただし、下腹部からあてる方法の他に、ブローブという超音波発生装置を浸入させる方法もあります。

外からのエコーよりもより詳しい状態が把握できますが肛門に浸入させるので多少負担が増えます。

しかし内部構造まで把握できるのでしっかり検査をしたい場合は積極的にブローブを利用したほうがよいでしょう。

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針生検

ここまで検査していよいよ前立腺がんの疑いが強い場合精密検査として、針生検を行ないます。

これは前立腺を細い針で数箇所さして組織を採取します。約30分程度の時間です。それを顕微鏡で観察してがん細胞があるかどうか調べます。

基本的には痛みをともなう確率があるので麻酔をしてから検査する病院が多いようです。また既往病に糖尿や出血傾向のある体質の人や他の重病があるひとは合併症などに十分注意が必要なので、大事をとって入院するケースもあるようです。

入院しなくても炎症等で急変する場合があるので緊急用の連絡先は各病院で対応してくれるでしょう。

MRI検査

まず基本でそこで疑わしい場合直腸診等を行います。しかし直腸診の場合がんが小さいと指に触れることが困難ですので超音波というように負担と精度を考えながら検査は進めるのですが、MRIの存在意義は超音波では恥骨などが邪魔になってがんがどうか確認しづらい場合微妙な調整のできるMRIに進みます。

最近のMRIは様々な色調や組織の差別化のできる調整ができるので同じ機械で様々な確認作業ができるのが強みです。

患者さんの体質や状況によって調整してわずかながん細胞も見つける確立が高い検査になっています。さらに造影剤を使用すれば精度は上がります。

MRI検査ではただ単に発見だけに留まらずがんの広がりや他臓器への影響なども把握しやすいので治療方法の選択の判断の参考 にも貢献してくれます。

経直腸的超音波検査

前立腺がんの選別検査としてPSA検査や直腸診とともに多くされているのが経直腸的超音波検査です。

これは肛門からブローブといわれる探触子をいれて超音波によって前立腺を水平輪切り画像を撮影検査します。

表面からの音波検査よりも精度はよく前立腺皮膜や精嚢への浸潤などの可能性や様子を診断できます。 ですがその画像判断には熟練をようするようです。肛門に疾病がなければ比較的痛みの少ない検査です。