転移性肝臓がんについて

【転移性肝臓がんとは?】

「肝臓がんとは?」や「肝がんの原因」のページでも述べましたが、転移性肝臓がんとはいわゆる飛び火のように他の臓器のがん細胞が体内の血流に乗って肝臓に運ばれ転移します。

肝臓には肝臓を養う役割を持つ肝動脈と、消化管系から来て無駄な血流を抑制する役割をもつ門脈という大きな血管ルートが二つあります。これらの血管は身体の中を通って肝臓に大量に血液を送り込みます。がんは血流にのって運ばれていく事もあり、そのためこうした血管ルートを持つ肝臓は他の部位からのがんが転移しやすい臓器なのです。

特に進行した大腸がん、胃がん、すい臓がん、胆管がんなど消化器系がんからの転移が多く、他にも肺がん、乳がん、婦人科系(卵巣や子宮)のがん、腎がんなどが多く肝臓に転移します。

また特徴として転移性肝臓がんはウィルス感染や肝硬変がない事が多く、治療の際にも化学療法で大量の抗がん剤を使用でき、原発性肝臓がんに比べて効果が期待できます。

数々のガン患者を完治させてきた食事法

肝臓がんが乱転移した時の治療について

肝臓がんが転移した場合一番良いのは外科的に原発巣であろうが転移先であろうが切除できれば良いのですが、高齢であったり末期であったり本人の体力がない場合は他の治療になる場合は多いのも事実です。

こうなると化学療法(抗がん剤)しか残されておらず、QOL向上のために漢方やいわゆる民間療法的な治療を個人の判断で取り入れる方も少なくありません。

また転移がある場合は経路での微笑ながん組織が散らばっている可能性が高く余命宣告がなされる場合も少なくありません。

元々体にとって大製薬工場的な役割のある肝臓ですから多くのの血液が入り込み様々な栄養素や必要な成分を血流に乗って放出してるわけですから他の臓器からの原発巣をとりこんでしまう確立も高いですし、逆に転移させてしまう可能性も高いわです。

そういう意味では医師としても負担のある完治を目指すよりもQOLの向上や自宅での余命を延命治療的にシフトする場合も否めません。

もちろん個々のケースがあるので断言ができませんが主治医と家族そして本人の意思等でじっくりと話あうのが大事な時期であるともいえます。

現在では積極的にセカンドオピニオンを行う方も増えてきていますし、積極的な治療を目指す医師や病院もあるので納得できる治療を受けられるまで努力するのも選択肢のひとつです。

実際セカンドオピニオンを行いまったく正反対的な治療法を勧めてきたり新しい観点からアプローチする提案を受けて可能性を見出す方もいますのであきらめないで情報収集するのも家族や本人が望むのであれば良いでしょう。