腎臓がんの予後
腎臓がんになって治療したあと、外来通院などで検査を定期的に行い経過観察をしていくことが大切になります。
その理由は腎臓がんの特徴で転移を起こしやすいことにあります。
腎全摘術、腎温存術ともに、腎臓のがん細胞が血液によって遠隔転移の出現がないかどうかの観察は必要です。および切除した腎臓の腎機能の変化に対する検査も重要となってきます。
通常のがんでは5年再発がなければ治癒と判断されることもありますが、腎臓がんの増殖は大変ゆっくりなので、そのため経過観察も長くにわたってきます。
腎全摘術、腎温存術ではその観察に多少違いは出てくることもありますが、定期的にX線撮影や採血の検査が必要となってきます。また骨の痛みや手足の痺れがみられた場合には、骨シンチ検査が行われます。
日頃から規則正しい生活をするようにしましょう。医師の指示がなければ特に制限はないこともありますが、手術などで腎臓を摘出した場合など、腎臓に負担がかからないように塩分の取りすぎに注意し、良質なタンパク質を適度にとり、バランスよい食事を心がけましょう。