すい臓がんと温熱療法(ハイパーサーミア)

末期のすい臓がんや手術で治療不可能になった進行したがんに対して行われることが多い温熱療法(ハイパーサーミア)は、患部を42,3度程度に高めがん細胞を死滅させる事で治療する方法です。

その多くは抗がん剤との併用して、治療効果を高めたり抗がん剤の量を抑えたり副作用を軽減させたり、QOLを高めたりするために行われます。

日本では特に抗がん剤の副作用を軽減するために患者さんが希望して行われる事が多いようです。

ただ単に負担軽減だけでなくがん細胞周辺の温度を上げることで抗がん剤が浸透しやすくなったり放射線治療の反応が良くなったりと治療効果を上げることが確認されています。

実際の治療は高周波加温を発生させる、サーモトロン-RF8という機械を使い治療します。機械はいくつか種類がありますがCTやMRIに似ていてベッドに対して装置が人を包む感じで設置されています。ただ患部に電磁波をあてる突起の部分が特徴的でそこから患深部に電磁波を流します。

この温熱療法は保険適用なので金銭的な負担が少なく(例:一ヶ月3万程度)、また実際患者さんへの体への負担も少ない治療法とも言えます。

負担といえば熱による熱傷がりますが、抗がん剤等の副作用の軽減やQOLは向上を考えれば患者さんにとっては比較的負担の少ない治療法といえるでしょう。

ただこの治療法ですべてが解決するわけではないですし、表面だけを温めて治療をしたとして治療費を取る民間治療もあるので注意が必要です。

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