大腸がんの再発・転移について

大腸がんの再発として最も多いのは肝転移再発です。直腸がんの場合には局所再発がこれに続き、肺転移も比較的多く発生します。結腸がんでは、肝転移以外では肺転移がときに発生し、腹腔内にがん細胞が種をまかれたように発生してくる腹膜播腫が発生することがあります。

肝転移や肺転移、局所再発では、再度の外科的切除でがん病巣全部を取り除ける場合には外科的切除が第一選択の治療となります。外科的切除が不可能な再発病巣に対しては抗がん剤を用いての全身化学療法を行います。また、外科的切除が不可能な局所再発に対しては放射線照射、または抗がん剤を併用しての放射線照射が有効である場合が少なくありません。

近年では大腸がんに有効な抗がん剤治療が次々に開発されています。一種類の薬剤のみで治療されることは少なく、通常は2種類以上の薬剤を組み合わせて治療します。外科的切除が不可能な大腸がんの再発に対する抗がん剤治療は、それだけでがんを根治するほどの効果は残念ながらまだありませんが、治療後の生存期間は年々長くなっており、やがては長期間にわたってがんの進行を抑えることが可能になることが期待されます。

再発大腸がんは、手術と放射線療法、抗がん剤治療の3つを上手に組み合わせて治療していく必要があります。また、積極的ながん治療ではありませんが、食事摂取や便通を改善し、痛みを抑制する治療も重要です。

大腸がんのリンパ節転移と抗がん剤

大腸がんの転移や再発のひとつにリンパ節への転移がありますが、どんながんでも血管やリンパ節への転移は一番なりやすいですし全摘出したとしても予後一番気になるところでもあります。

リンパ節も実際は回復手術をして目視でも細胞レベルでは転移しているかわかりませんからすぐその場で組織を病理検査してリンパへの転移があるか確認する必要があります。

リンパ節郭清も日本にはそれぞれリンパ節に番号がふってあってそのガイドラインにそって拡大を選択するようになっています。

ある意味負担とリスクと完全治癒は主治医のセンスにかかっているといっても良い部分です。当然保守的な医師であればガイドラインにそった手術しかしないでしょうし専門の高いスキル判断のある医師ならばより確実な選択をするでしょう。

そういう意味ではセカンドオピニオンの重要性はやはりあるといえます。

しかしマニュアル的な医師が決して悪いわけではなく責任もありますから保守的になるのは当然の選択ともいえます。

そういう事も含めて患者さんと家族の情報収集等の努力も大事になってくると言えます。

一旦摘出手術後にリンパ節転移が見つかった場合には抗がん剤治療を行います。

現在では様々な抗がん剤があるので進行度や患者さんの体力によって抗がん剤の種類を選び投与していきます。

抗がん剤治療で完全に転移がんが治癒する確立は低いですがまったく完治しないともいえないので(体質によっては劇的に効果がある場合もある)より専門の抗がん剤治療の医師に治療してもらうのも選択肢の一つです。

特殊な抗がん剤や医師の許可をもらって個人輸入する抗がん剤もあるので(あえて言わない主治医もいるのでここは個人の情報収集に依存になります)ある意味セカンドオピニオンや主治医に自分の意見をどんどんぶつけるのも良いと思います。

数々のガン患者を完治させてきた食事法